協力:象印マホービン株式会社

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かまど炊きの再研究で新発見した炎の揺らぎ

 「私たちは100%の方からおいしいと評価される商品を目指しているのです」。象印マホービンが炊飯ジャーの最上位モデルとして新発売した『炎舞炊き』の企画を担当した三嶋氏は振り返る。象印では『南部鉄器 極め羽釜』が利用者の評価が高く、実際にもよく売れていた。それを『炎舞炊き』に切り替えることについては、社内で戸惑いの声も上がったという。

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 プロジェクトは2年半前、かまど炊きをもう一度研究することから始まった。かまどのある奈良県立民俗博物館の古民家に頻繁に出向き、煮え立つ釜の上部からサーモグラフィカメラで撮影するなど徹底的にかまど炊きの検証を行った。そこで見つけたのが、かまどの炎の揺らぎだ。サーモグラフィで見ると、かまどの炎がまるで“炎の舞”のように揺らぎながら釜にあたることで、釜の中に温度差ができ、複雑な対流が起きていた。

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 「激しく複雑な対流によって釜の米がより揺さぶられて、米の中からデンプンの粒が飛び出して甘みを引き出すことができるのです」(三嶋氏)