年末年始はクルマで帰省や旅行に出かけるという人も多いだろう。ある程度は覚悟していても、できる限り渋滞は避けたいもの。そこで、TBSラジオで交通情報を長年担当するキャスターに、2018年の年末年始の渋滞予想を聞いた。

 仕事でクルマを使うなど、日常的に運転する人にとってなじみ深いのがラジオの道路交通情報。ラジオ各局が公益財団法人「日本道路交通情報センター(JARTIC)」から情報提供を受け、事故や工事の影響による渋滞や、落下物の情報を放送するものだ。そのなかでもTBSラジオは、専属のキャスターの取材による独自の情報を売りにしている。

 TBSラジオで警視庁を担当するキャスターは7人。ローテーションを組み、1日約30回、平日は5時から20時まで警視庁内のTBSラジオ専用ブースから中継する。さらに、平日の一部時間帯は神奈川、埼玉、千葉それぞれの県警の交通管制センターからの中継も行われる。

 「交通情報を伝えるキャスターは、用意された原稿をただ読んでいると思われがち。でも、実は毎回放送の直前にJARTICやNEXCOに直接電話で問い合わせたり、警視庁が発表した事故や落下物のニュースを整理したりして、ドライバーに何を伝えるべきか、取捨選択しています」と話すのは、TBSラジオ交通情報キャスターの白井京子さん。警視庁担当のキャスターの1人で、キャスター歴13年の“渋滞のプロ”だ。

TBSラジオ交通情報キャスターの白井京子さん。大学卒業後、2001年からTBSラジオ954情報キャスター(現TBSラジオキャスター)に。2015年からはフリーアナウンサーとして、TBSラジオのプロ野球ナイター中継時のスタジオキャスターや横浜エフエム放送の高校野球コーナーなどを担当。ナレーションやCM、イベントのMCやプロ野球関連のライターとしても活動中
[画像のクリックで拡大表示]

 「交通情報を担当するようになってから、よく聞く渋滞スポットを自分のクルマで訪れてチェックするようになりました。『左折と直進が同じ車線だから混むのか』と、現場を見ては納得する。 “交通情報オタク”のようなものです」と白井さんは笑う。

 放送内容は毎日、日報に残して引き継ぐ。ブース内には過去の道路交通情報も約10年分保管されているという。「春の大型連休も年末年始の記録も、日報と『サブノート』に残して共有。これを振り返ることで、例年の渋滞の傾向が見えます」(白井さん)。

警視庁内のTBSラジオブースの正面には大型のモニター、右手には高速道路などに設置されている定点カメラの映像も。落下物がある場合は、ここに映されることもある。TBSラジオのキャスターは7人で、朝、昼、夜の3交代制でローテーションを組む
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで今回、白井さんの長年の経験とTBSのブースに残る記録、NEXCOの渋滞予測を元に、年末年始の渋滞を予想してもらった。