ついに決定した2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー。現役レーシングドライバーでありながら、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める木下隆之氏が自身の配点のみならず、ベールに包まれた選考の裏事情まで明らかにします。

 2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)が決定した。10月のノミネートモデル発表、11月の本賞投票から確定までの日々、業界ではさまざまな情報が錯綜(さくそう)する。僕を含めた選考委員はすでに投票を終えていたから、お互いに腹の中を探りながらの時を過ごした。

2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーがついに決定した
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 そんななか、栄えある「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にはボルボ「XC40」が輝いた。ボルボは昨年の「XC60」に次ぐ栄冠だ。輸入車が大賞に輝くこと自体がまれだというのに2年連続での受賞とは、歴史に名を刻む快挙だ。グローバル時代を象徴するような出来事である。

2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーはボルボ「XC40」。ボルボジャパンの木村隆之社長(右)と
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 最終的な順位と得票数は以下の通りだ。60人の選考員の持ち点は1人25点。1台には10点を入れなければならず、残りの15点を4台に振り分けるというルール。つまり全員が同じクルマに最高得点を投票したとすれば、得点は600点になる。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019】
1位 ボルボ「XC40」 363点
2位 トヨタ「カローラ スポーツ」 314点
3位 フォルクスワーゲン「ポロ」 197点
4位 トヨタ「クラウン」 170点
5位 ミツビシ「エクリプス クロス」 156点
6位 マツダ「CX-8」 111点
7位 アルファロメオ「ステルヴィオ」 106点
8位 BMW「X2」 47点
9位 ホンダ「クラリティ PHEV」 36点
(※スバル「フォレスター」の受賞辞退で9台での選考となった)


 イノベーション部門賞はホンダ「クラリティ PHEV」、エモーショナル部門賞がBMW「X2」、スモールモビリティ部門賞にはダイハツ「ミラ トコット」が輝いている。

イノベーション部門賞はホンダ「クラリティPHEV」。開発責任者の清水潔氏と
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エモーショナル部門賞はBMW「X2」。広報部の前田雅彦氏と
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 実行委員会特別賞には、ル・マン24時間レース総合優勝を成し遂げたTOYOTA GAZOO Racingと、軽商用モデルとして人気の高いホンダ「N-VAN」が獲得している。

実行委員特別賞の「TOYOTA GAZOO Racing」。チームはル・マン24総合優勝を成し遂げた。トヨタガズーレーシング・プレジデントの友山茂樹氏(右)
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ホンダ「N-VAN」も実行委員特別賞を受賞。開発責任者の古舘茂氏と
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 この結果を見てクルマ好きの読者はどう感じただろうか。それぞれの思いがあることだろう。それは選考委員も同様で、自分が評価したモデルが大賞を獲得するとは限らない。納得したり疑問に思ったりするものだ。