『U.S.A.』大ヒットもアーカイブスが現代的に蘇った例

――ちなみに吉田さんのTHE STELLAR NIGHTS GRAND ORCHESTRAのコンサート予定は?

吉田 : 2019年の夏前くらいに東京でデビューコンサートをやりたいと思っています。今回はクラウドファンディングで制作資金を調達したので、パトロンになっていただいた方に聴いてもらいたいですし。

――クラウドファンディングはいかがでしたか?

吉田 : 今回初めてやってみたんですが、あとで聞いたらいろんな会社があって、やり方も違うらしくて、勉強になりました。面白かったのは、今回僕がお願いした会社の担当者の上の方が『イカ天』に出ていたこと。「ったく、どこにでもいやがるな!」と(笑)。CDはアマゾン・オン・デマンドから出したんですが、そこの音楽担当もそうだったんですよ。みんなちゃんとまっとうな道で頑張ってるんだなと思いました。バンドマンなんか選んじゃダメなんですよ(笑)。

――これだけ現役でやられている方が、何をおっしゃいますか(笑)。

吉田 : (笑)。おかげさまでまだ元気にやらせてもらってますが、まぁ、70代ってパッと聞くとシルバー世代ですけど、実はビートルズ世代ですからね(※ポール・マッカートニーは76歳)。60歳、70歳というと演歌とかBSでやってる昭和歌謡を想像するけど、もう違うんですよね。

 逆に、今の18、19歳は例えばJポップだとBOOWYやMr.Childrenを知らないって子、結構いるんですよ。そこで思うのは、日本だけでなく世界には素晴らしいアーカイブスがいっぱいあって、今の若い人たちの耳で聴いて、彼らの感覚でリプレイさせたら、めちゃくちゃヒットするタイプのアーティストや曲がいっぱいあるということ。DA PUMPの『U.S.A.』なんかもその流れなのかもしれない(※原曲は92年のイタリア人歌手の曲)。だってここまで老若男女で盛り上がれる曲って久しぶりじゃないですか。あの曲の魅力は世代を超えられる分かりやすさですよ。

 でも、そういうメジャー的なものもあれば、渋谷の小さいリハーサルスタジオで一生懸命やっている子も、僕は応援していきたいと思っています。影響し合ってない音楽なんてありませから。

『Cheers!』レコーディング中の吉田さん
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(構成・文/木村尚恵)