11月も半ばを過ぎた。「そろそろおせちの予約をしなければ」と考え始めた人も多いだろう。だが、楽天の調査によると、おせち商品の注文時期は年々早期化が進み、2017年は8月と9月の売り上げの合計が12%以上を占めていたという。「ネット通販おせちが定着し、多様なおせち商品が登場しているぶん、購入者が比較検討する時間も長くなっていると考えられ、それに応えるために出店店舗も早くから販売ページを用意するようになっている」(楽天)。

 楽天市場でも早い店舗は7月ごろから、多くの店舗が9月ごろから予約販売を開始している。特に高額な価格帯のおせちは11月のうちに販売が終了することも多い。「高価格帯おせちは数量限定のものが多く、在庫がなくなる前に購入する人が多いのでは」(楽天)。

おせちは8月と9月の注文が増加傾向だが、12月は減少傾向 
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 重箱詰めおせちの市場規模は年々拡大しており、現在は約600億円ともいわれている(富士経済調べ。17年3月)。楽天市場に出品されているおせち商品だけでも、約8000点に上り(18年10月上旬時点)、おせち商品全体の売上金額は12年から17年の5年間で約1.4倍に伸長している。

 宅配おせちの主流は冷凍おせち。17年の楽天市場でおせちの売り上げ1位だった「博多久松」(福岡市博多区)は、04年から冷凍おせちの通信販売を始めた草分け的存在だが、スタート時の注文数はわずか90個。しかし、17年には約15万個の注文があった。久松の松田健吾常務は「解凍したときに味が落ちない調理法の研究を重ねていることや、毎年、人気定番商品の約30%をリニューアルして飽きさせない工夫をしていること、『おためしおせち』、少人数用、大人数用など、早くから新たな需要の掘り起こしを続けてきたことなどが、伸長の理由」だと話す。

久松のおせちの注文数は13年間で90個から15万個に急成長
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2017年の楽天市場のおせち商品売り上げ第1位の「博多」(博多久松)は税込み1万5800円(送料無料)。以下、楽天で扱うおせちは10月16日現在の価格で、時期により変動。商品は売切れ次第受け付け終了となる可能性あり。ランキング対象期間は17年9月1日~12月29日
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久松は、おためしおせちなどで新たな需要の掘り起こしを続けてきたという
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17年の楽天市場のおせち商品売り上げ第2位の「花籠」 (板前魂)は税込み9780円(11月30日までの早割価格。送料無料)
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