BMWやアウディのスポーツカーに採用された高額の有機ELテールランプの魅力は、“カッコいい”だけ?! 現役レーシングドライバーでありながら、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める木下隆之氏がほれ込んだ、レースでは使えないテールランプを紹介します。

 BMWが2017年に限定販売した超絶激辛モデル「M4 CS」に、とっても希少な「有機ELテールランプ」がオプション採用されていたことを、どれだけ多くの人が覚えているだろうか。

日本で60台限定で発売されたBMW「M4 CS」
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 BMW教の熱狂的な信者ならば知らないはずがない。このテールランプはマニアの間ではあこがれのパーツなのである。たかだかテールランプがなぜあこがれの対象なのか……?  その理由は簡単だ。とっても高価なのである。

 そのテールランプは、ひとつで75万円もする。左右両方でセットだから、150万円。テールランプだけで軽自動車1台が買える金額なのだから腰を抜かしかける。

ひとつで75万円。左右セットで150万円! テールランプだけの価格とは思えない
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 しかもこれ、身もフタもない言い方をするならば、カッコイイってこと以外に150万円を納得させるだけの取り柄がないのだ。絶対的に視認性が良いだとか、圧倒的に軽量であるといった特徴があるのならまだしも(少しは軽いけれど……)、カッコイイというだけに150万円。だから希少性がある。その証拠に、日本限定60セットというのがメーカーが予測した数字。街中でまず見かけることがないわけだ。