ハロウィーンも終わり、クリスマスの飾り付けを見かけることも増えてきた。特にイベントは予定していなくても、ケーキだけは毎年買っているという人も多いのではないだろうか。ここ最近は小ぶりなサイズのケーキが売れる傾向にあり、一般的に4~6人用といわれている5号サイズだけではなく、一回り小さい4号サイズを展開するブランドも増えている。世帯数の減少により、食べきりサイズのケーキを求める人が増えているということだろう。

 また、クリスマスケーキといえばイチゴを使ったデコレーションケーキや切り株をイメージしたブッシュ・ド・ノエル、チョコレートケーキなどが定番。ここ数年で「インスタ映え」を意識したのか、形もハート形や真四角、色もピンクなど華やかな商品も増えている。だが、ホテルや百貨店、駅ナカなどのクリスマスケーキを見ると、2018年はその「形」に共通する、あるトレンドが見えてきた。

伝統的な「お菓子の家」を現代風にアレンジ

 今年のクリスマスケーキに共通しているのは、「家」をかたどったケーキが多いこと。家をかたどったケーキは一般的に「ヘクセンハウス」と呼ばれている。ドイツ語で「お菓子の家」という意味だ。

パレスホテル東京の「ヘクセンハウス」(8000円)。2018年12月19~25日までの販売。予約は購入日の3日前まで
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 ヘクセンハウスはさまざまな作り方があるが、屋根や壁をショウガ入りのクッキーで作り、アイシングや粉砂糖などでデコレーションをほどこすのが一般的。欧州では定番のケーキで、日本でもクリスマスにこのケーキを定番商品として出している洋菓子店もある。

 東京・丸の内のパレスホテル東京は、18年のクリスマスケーキとしてヘクセンハウスをラインアップしている。その理由を、同ホテルの担当者は「今年のクリスマスケーキ全体のテーマは『クラシック&モダン』。ヘクセンハウスは欧州で古くから作り続けられている人気の菓子だが、その伝統は守りながら、時代に合わせて進化したスイーツを目指した」と話す。ビスケットとチョコレートを使ったヘクセンハウスのなかに、さらにケーキを入れるという仕掛けをしているのが特徴だ。