2018年9月28~30日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開催された「第58回全日本模型ホビーショー」。今年はプラモデルやラジコン、フィギュア、鉄道模型、エアガン、工作材料、書籍などの分野から84社が出展した。

東京ビッグサイト(東京・江東)で開催された「第58回全日本模型ホビーショー」
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 現在の模型玩具業界を取り巻く状況は厳しい。2018年4月には、経営状態が悪化していたラジコンメーカー大手の京商(神奈川県厚木市)が、新生銀行系投資ファンドに全株式を売却し、経営再建を図っている。

 しかし、模型玩具の代名詞とも言えるプラモデルは、ここ数年で出荷量が上向きに転じているという。韓国や香港、中国、台湾に加えてタイなど東南アジア諸国への輸出が好調だからだ。

 貿易統計を基にした経済産業省の分析によると、2016年に約190億円だったプラモデルの出荷額のうち、輸出額は約98億円で、半分以上を占めるという。日本のスケールモデル(自動車や飛行機などの実物を縮小したプラモデル)は、精巧でクオリティーが高く、以前から海外でも定評があったが、近年はバンダイの「ガンプラ」(ガンダムのプラモデル)に代表されるように、日本のアニメキャラクターが世界的なコンテンツとなっているため、“キャラクター模型”の人気も上がっている。

 一方で、国内の需要を支えるのは、幼少期にラジコンやミニ四駆、ガンプラの大ブームを経験した40代以上の世代だ。家庭用ゲーム機があまり普及していなかった80年代までは、模型こそが小中学生がもっとも夢中になる遊びだったのだ。

 会場には、そんな模型玩具黄金期を知る世代をターゲットにした新商品が多く展示されていた。元ラジコン&ミニ四駆少年だった筆者の琴線に触れたものを中心に紹介しよう。