ワークマン「WORKMAN Plus」
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 注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、建設現場などに向けた作業服の専門店を全国に825店展開するワークマンの「ワークマンプラス」。

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 機能性を売りにした、知る人ぞ知る新アパレルブランドが本格デビューだ。ワークマンが2018年9月5日、一般向けカジュアルウエアの新業態「ワークマンプラス」をオープンした。場所は、ららぽーと立川立飛(東京都立川市)だ。

バイカー向けとして人気のシリーズ「イージス360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット」、5800円(税別、以下同)
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「防寒ブーツ ケベック」、1900円
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 実は既存のワークマン店舗では、一般客の比率がすでに2割程度に達している。機能性が高い割に低価格な点に注目が集まっていたためだ。

 例えば雨天時の屋外作業用に作られた防水防寒ウエアは、バイク乗りの間でコストパフォーマンスの良さが評価されていた。アウトドアブランドなどと比べると作業服は生産量が圧倒的に多い。「同等の機能のウエアを既存品の半分以下の価格で作れる」(ワークマン)ことが効いた形だ。

山登りで股を開いても動きやすい「AERO STRECH クライミングパンツ」、2500円
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ストレッチ素材のコンプレッションウエア「ライジングトレイルタイツ」、980円
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 そんな状況を目の当たりにした同社は、2年前から、一般客を狙ったアウトドアウエア、スポーツウエア、レインスーツの新ブランドを立ち上げた。既存のワークマンでも取り扱うが、この3ブランドに特化した新業態がワークマンプラスということになる。

 「都市部の大型ショッピングセンターという、従来とは対極の立地で勝負する。高機能の低価格ウエアという新市場をつくる」と同社は意気込む。11月に2店舗目を出し、2年間で100店まで増やす予定だ。また既存のワークマンでも一般客向けのコーナーを広げていく。

既存のワークマンの店舗。外から売り場が見えない店構えにもかかわらず一般客が増えていた
ヒット予報
 アパレル市場ではシンプルに低価格を追求するしまむらなどが苦戦し、一方で機能性を武器にアウトドアブランドが成長を続けている。機能性と低価格を両立する商品コンセプトが伸びる余地はまだ大きいだろう。

(文/日経トレンディ編集部)

※日経トレンディ 2018年10月号の記事を再構成