寒い季節の楽しみは自宅で鍋を囲むことという人も多いだろう。だが、毎年「今年はどんな味がはやるのか」と楽しみにしていた人も、ここ数年、売り場にあるのは見慣れた味の定番鍋つゆばかりだと感じてはいないだろうか。

 トマト鍋、カレー鍋などのバラエティー鍋つゆの味も出尽くした感がある。ここ最近のトレンドといえば、あごだしや鯛だしなど、「だし」重視の傾向が強くなっているくらいだろう (関連記事「鍋つゆの新トレンドは『パウチの中でだしをとる』!?」)。実際、ミツカンが2018年2月に行った調査でも、冬の間に家庭で食べた鍋として回答が多かったのは「しょうゆ味の鍋」「おでん」「水炊き」だった。

種類別鍋の実施回数(2017年9月〜2018年2月)の平均値(2017年度ミツカン鍋定期調査)。「2016年度も同様の結果が出ている。素材の味を楽しめるあっさりとした味わいの鍋の人気が続いている」(ミツカン)。鍋の平均実施回数は15回で、月に2〜3回の頻度だという
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 同社商品企画部の中田賢二部長は、「鍋料理はバラエティー志向が強く、同じ鍋を続けて食べない傾向がある」と話す。その一方で、外食で人気が高い香辛料を使ったものや辛みのある味は好みが分かれるので、家庭では定着しにくいという。そのため、家族みんなで食べられる定番の味が最も購入頻度が高いそうだ。

2018年のミツカンの鍋つゆ新商品「ミツカン 〆まで美味しい鶏だし生姜鍋つゆ 」(750g、希望小売価格350円)。鶏だしをベースにショウガとコラーゲンを加え、あっさりしていながらコクのある味わいに仕上げている
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