非常時に居場所を知らせる、パステルカラーの笛ペンダント

 眼鏡フレームの製造で名高い、福井県鯖江市。同市の防災課では、2000年に起きた阪神・淡路大震災での死因の約7割が圧死であったことを受け、市内にある「プラスジャック」に、眼鏡のセル枠に使用される植物性樹脂セルロースアセテートを使った、毎日持ち歩けるような美しい笛のアクセサリーの製作を依頼。2014年にペンダント「effe(エッフェ)」が完成した。

 苦労したのは、非常時でも人の耳に聞こえやすい音域で鳴る構造を作ること。専門家の指導のもとで試行錯誤を繰り返し、子供や高齢者でも吹きやすいように、吹き込み口の大きさの形状にも工夫を凝らしたという。

 そして印象的なのは、セルロースアセテートの淡い色彩とガラスを思わせる繊細な質感。全10色展開で、ガラスボトルをモチーフにした円柱と角柱の2つのデザインで展開している。現在は、子供用のキーホルダータイプの笛を製作中だ。

プラスジャック「effe(エッフェ)」(4800円)
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セルロースアセテートは綿花を主体とした植物性繊維から作られた、肌に優しい素材。フレームを削り出すのと同じように、一つひとつ丁寧に手作業で磨き仕上げされている。写真は真鍮と組み合わせた円柱の「colum」シリーズ
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