24時間も効くのに、人間には無害!?

 最近伸びているのが、「1回のスプレーで24時間」など長時間の効力をうたったタイプ。なぜそれほど長時間効果があるのか。

  「(24時間ガード」と表示されている)フマキラープレミアムに使用しているのは、トランスフルトリンという薬剤。蒸気圧が高く、地面や植物に付着した後も再蒸散して空気中に有効成分が放出されるため、効果が長く続きする。最近のワンプッシュ式など長時間効果がある殺虫剤に多く使用されている成分」(フマキラー)。「ワンプッシュで24時間、蚊を駆除する(ハエは4時間)おすだけノーマットロング スプレータイプは、1回のスプレーで24時間室内に滞留して蚊やハエを駆除できる有効成分量の薬剤が出て、徐々に再揮散して気化する仕組み」(アース製薬)。

 効き目が強くなると不安なのは、人体(特に子ども)やペットへの影響だが、安全性はどうか。

  「殺虫剤に配合されているピレスロイド系は虫に特異的に働く成分であり、人を含む恒温動物にはほぼ作用しないため、ほとんど害がない。ただ、肌(粘膜、特に目や鼻)に対しては刺激がある場合もあるので、直接かかるとピリピリする人もいる」(フマキラー)「虫と人間では体の大きさや生理的な反応が異なる。使用しているのは昆虫に特異的に効く殺虫成分であって、人間に対しては違う。そもそも安全倍率を高めに設定している」(アース製薬)。

 さらに「フマキラーボウフラ退治」に使用している有効成分のピリプロキシフェンは昆虫特有の脱皮に作用する薬剤なので、人体への影響はほとんどないという。イヌ、ネコ、ウサギ、サルなど哺乳類に対しても安全性が高いことが確認されているそうだ。

不快害虫用エアゾール剤の殺虫効果としてフマキラー史上最強処方(※)という「フマキラープレミアム 550ml」(希望小売価格1600円)。作業前に茂みや地面にスプレーすると、速効殺虫成分〈イミプロトリン〉がユスリカなどの害虫を駆除。草木などに付着した常温蒸散成分〈トランスフルトリン〉が再蒸散するため、効力が最大24時間持続するという
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「おすだけノーマットロング スプレータイプ(300日分)」(参考小売価格1580円)。防除用医薬部外品。1回のスプレーで24時間室内に滞留し、蚊やハエを駆除できる有効成分量の薬剤が出る
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(文/桑原恵美子)