特別な体験だから、交通費はケチらない

 午前4時過ぎ、受け付けが行われる国内線カウンターへと向かう。すると驚くことに、どこから降って湧いたのか、多数の搭乗客が集まっていた。後で確認したところ、空港周辺のホテルに泊まったり、成田山で初詣を済ませてから訪れたりする人が多いとのこと。フライトに何万円もはたく特別な体験だけに、交通費をケチって格安バスで来るような人はいないようだ。明らかに航空ファンと分かる人もいるが、客層は幅広く、カップルや家族連れから年配までさまざまだった。

 カウンターには振り袖姿や、背中に鶴丸マークが染め抜かれた法被を着たスタッフが立ち、正月気分を盛り上げる。受け付けは「ビジネスクラス」と「プレミアムエコノミー」「エコノミークラス」とで別。国内線なのにビジネスクラスとプレミアムエコノミーがあるのは、国際線の機材を使うからだ。JALの初日の出フライトには羽田発と成田発があるが、国際線機材を体験できるのは成田発だけだ。

振り袖姿のスタッフも登場して、特別なフライトの幕が開ける
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早朝だというのに、搭乗客で長い列ができた
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 成田発の国内線は通常、午前6時発のジェットスター・ジャパン新千歳行きからスタート。これは第3ターミナルからの出発で、第2ターミナルに限ると午前10時25分発のJAL中部行きまでない。しかし元旦に限っては、この便のために特別に早朝から稼働。手荷物検査の係員も、警備の警察官も、このフライトのために配置されているのだからすごい。

本来はありえない「成田行き」が表示されたモニター。便名は「平成31年1月1日」から「JL3111」となっている
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 搭乗口の前にはステージが設置され、日本航空の藤田直志副社長から搭乗客への挨拶があった。イベントの後は、振り袖を着たスタッフや成田市の観光キャラクター「うなりくん」との記念撮影に長い行列ができた。当たり前だが、通常のフライトとは雰囲気が異なり、誰もが楽しんでいる様子が肌で感じられる。

出発前のイベントでは日本航空の藤田副社長などが登壇
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