花王は2019年1月23日、“花王史上最高の洗浄力”を有する新開発の洗浄基剤「バイオ IOS」を搭載した新しい洗濯洗剤「アタック ZERO(ゼロ)」を発表した。花王では初めて、「ドラム式専用」商品も導入する。

2019年4月に新発売する花王「アタック ZERO」。花王では初めて「ドラム式専用」商品(右2つ)も登場
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 アタック ZEROの洗浄力の高さゆえ、4月の発売にともない、現行の「アタック Neo」シリーズ商品はすべて、3月末で店頭から姿を消す。花王の澤田道隆社長は、「私が社長就任前に開発統括をしていたときから長年力を注いできた念願の新技術。不可能を可能にする究極の洗剤だ。バイオ IOSをグローバル基剤にしたい」と意気込んだ。売り上げ計画は、2019年4~12月でアタック Neoの約1.5倍の300億円を目指すという。

花王の澤田道隆社長
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化学繊維を着るし、洗濯機もぎゅうぎゅうになる人が抱える問題

 新しい「アタック ZERO」のすごさとは何なのか? 技術力の説明の前に、これまでの洗濯洗剤が解決できなかった私たちの洗濯にまつわる問題とその原因をみてみよう。

 私たち、と書いたが、正しくは「綿100%のものしか身に着けず、かつ1回の洗濯で洗濯機がぎゅうぎゅうにならない、タテ型洗濯機を使用している人」以外の人たち。洗濯してもニオイが取れず、汚れが落ちたのを実感できない人たちが抱える問題のことだ。

 回りくどい書き方をしたが、ここに洗濯での4つの問題が凝縮されているという。まずは化学繊維の増加。木綿に比べ化学繊維は表面が入り組んでいたり、静電気が発生しやすく汚れを吸着しやすかったりするため、汚れが段違いに落ちづらい。しかし、機能性インナーやノーアイロンシャツなど、今や化繊を一切身に着けないことはほとんどありえない。

木綿に比べて化学繊維の汚れは落ちにくい
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 2つめは、ぎゅうぎゅうに詰めこんで洗濯すること。詰めこみ洗濯は汚れの取れづらさを深刻化させる。今普及している洗濯機はほとんどが節水型。少ない水で環境にも財布にも優しい。しかし、それは適正量で洗濯している場合だ。共働き世帯があたり前になり日々忙しく過ごす私たちは、なるべく洗濯の回数を減らそうと、1回の洗濯にたくさんの衣類をつめ込みがちだ。洗濯機の水量は減る一方、増える洗濯物……。結果は言わずもがな。汚れも洗剤も洗濯物に残ったままになる。

アナタの洗濯機もこんな状態では?
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 3つめは油分を含んだ製品の増加。日常的に使う制汗剤や日焼け止め、柔軟剤や除菌スプレーなど身の回りには油分を含んだ製品が多く、意識しなくても汚れやすくなっているのだ。

 4つめはドラム式洗濯機。ドラム式洗濯機は乾燥もふんわり仕上がり便利だが、タテ型に比べて極端に少ない水量でたたいて汚れを落とす仕組みであるため、水中の汚れ濃度がタテ型の2倍にもなるという。そのため「落とした汚れが再び繊維に付着しやすい」(花王)。花王の調査によると、「タテ型と比べて、全体が黒ずむ」という声もあるという。

 最後に、最大の問題は現状の洗濯洗剤では、この4つの問題をクリアできないということだ。しかし、アタック ZEROならすべて解決できるという。