「MAC チーズ・バターナイフ MK-40」はテレビ番組で紹介された結果、30分で500本が完売した
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 TBS系列の「マツコの知らない世界」で紹介されたバターナイフが爆売れだ。番組での紹介後30分で通販在庫が払底し、約1カ月後も万単位の注文残があるという。日経クロストレンドがヤフーの協力を得て電子商取引(EC)モール「Yahoo! ショッピング」の10月の購買データをランキング化した結果、そんな事実が明らかになった。

「Yahoo! ショッピング」で前月に販売実績がなかったものの10月に急伸した商品のランキング(期間は2018年9月21日~10月20日)
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 表は、前月は販売実績がなかったものの、10月に急激に販売数が増加した商品のランキングだ。1位は「MAC チーズ・バターナイフ MK-40」。その名の通り、バターを塗ったりチーズを切ったりできるだけでなく、サラミやにんにくを刻んだり、刻んだにんにくを潰してペースト状にしたり、ジャムをすくったりするなど、1本で何役もこなせる優れものだ。

 包丁メーカーのマック(堺市)によると、このバターナイフはもともと、バターやチーズの消費が多い欧米向けの製品だった。日本ではプロモーションにさほど注力しておらず、販売数も年間1000本程度にとどまっていたという。

 ところが2018年10月16日にTBSテレビのバラエティー番組「マツコの知らない世界」で取り上げられて状況が一変した。「Yahoo! ショッピング」を含むネット通販の在庫の400~500本が、放送終了後わずか30分で完売。実店舗でも品切れを起こし、約1カ月後の時点でも「万単位の注文残がある」(マック)状態で、出荷を一時停止して増産中。再出荷は18年12月以降になる予定だ。

 マックの担当者は、「マツコさんが『これ便利だと思う』と言ってくれたことや、併せて紹介された他社の包丁が数万円と高価な商品が多いなか、当社のバターナイフは2800円と手ごろな商品だったため価格の訴求力があった。番組でナイフが薄く、しなる様子が紹介されたことも、見た人にインパクトを与えたようだ」と分析。過去に同社の他の商品がドラマで使われて話題になり、売り上げがアップしたこともあるが、ここまでの反響は初めてといい、「マツコさんの威力を感じた」(マック)と話す。