腕が4本あったらなあ、と思う時がある。スマートウォッチを使ってジムでのワークアウトのデータを測るようになって以来、私の左手首から「ふつうの腕時計」が完全に消えてしまったからだ。夢のカルティエは文字通り遠ざかった。腕時計は右腕にすれば良いじゃないかと思うが、ブレスレットをつけたい日もあるし、活動量計も使ってみたいし、何もつけていないプレーンな手首もほしいし、でも一箇所に二重でつけるのはダサいし……そういう曖昧な女心と強欲さで、腕が4本あればちょうどいいんじゃないかという気がしている。とにかくここ数年、手首が激戦区なのだ。

Polar(ポラール)のスポーツウォッチ「Polar Vantage V」
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 その激戦区の中で、Polar(ポラール)のスポーツウォッチ「Polar Vantage V」は私の左手首をつかんで離さない大変良いデバイスだった。2週間弱ほど使う機会に恵まれ、最終的に「師匠」というニックネームで呼びかけるくらい気に入ってしまい、とうとう普段は走らないトレッドミル(ランニングマシン)すら楽しめたほどだった。