「自己評価」を静かに見守る

 この「一時間座りっぱなし事件」以外にも、Polarの思想がにじみ出る仕組みがいくつかある。 ワークアウトの心拍数や運動時間、カロリーを計測するのとあわせて、「お前は今回のトレーニングに満足したのか?」「気分はどう?」というトレーニングした本人の自己評価を任意で記録できるのだ。

任意で本人による自己評価を入れられる
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自分の状態を見つめるいい機会になる
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 たとえば、その日のトレーニングをデバイスが“ハードな運動だった”と計測したとしても、やった本人がどう感じているかは別だ。「ハードだったけれど気分は良かった日」だってあるだろう。筋力トレーニングに限らず、トレーニングは個人の目標がとても大事だ。そして人と比べるものではない。自分がやろうと思ったからやる、という“自己決定”が重要だ。Polar Vantage Vはその点も重視しているのか、何かと自己決定や自己評価を促す仕組みが多い。

 睡眠についても自己評価を毎回入れることができる。睡眠時間が少し短くても眠りが深い日は「大満足」だし、眠れたはずなのになんだかぼんやりする日は正直に「ふつう」と入れる。 また、ある日の朝は、不意にこんな質問も飛んできた。

起きて、顔を洗ってふと見たら質問タイムが始まっていた
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 「いつもより筋肉は疲れていますか?」……おそらく、これらの質問への回答や、ワークアウトと生活リズムのデータを蓄積、解析して「この人は休息が取れているのかどうか」を判断しているのだろう。残念ながらこの質問をPolar Vantage Vが投げかけてくれたのは返却の数日前だったこともあり、休息に関するフィードバックは得られなかった。