一部のオプションは使えない

 お試しプランとS/M/Lプランでは、利用できるオプションなどにも違いがある。

nuroモバイル新料金プランの共通点と相違点
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 お試しプラン、S/M/Lプランのいずれでも使えるのは、音声付きSIM向けの通話料割引オプションと、通信容量を追加できる容量チャージ(価格はドコモ網が600円/1GB、ソフトバンク網が900円/1GB)だ。

 一方、余った通信容量の翌月繰り越しや、翌月の通信容量の一部を前借りできる「データ前借り」、他のnuroモバイルユーザーと通信容量のやりくりができる「パケットギフト」といった機能は、お試しプランでは利用できない。容量を使い切ったあとの通信速度も、S/M/Lプランの制限時の速度は非公開だが、お試しプランでは上り・下りともに32kbpsまで制限されてしまう。

 こうして見るとデメリットが多いように思えるが、お試しプラン最大の特徴は、音声付きSIMでも最低利用期間がないところだ。

 S/M/Lプランは利用開始日から12カ月後の月末まで最低利用期間が設けられており、この期間中に解約や他社への乗り換えを行うと、最大1万2000円の解約料が生じてしまう。だが、お試しプランでは契約から日が浅くても、解約料を支払わずに解約や乗り換えができるのだ。

お試しプランはどんな人が使えるの?

 お試しプランは通信容量が少ない代わりに月額利用料が安く、解約料を支払わずに好きなタイミングで解約や乗り換えができる。こうした特徴は、初めてnuroモバイルを利用するユーザーが、サービス内容を文字通り「お試し」するのに最適だ。

 通信容量、オプションサービス、制限時の速度といった違いを除けば、お試しプランと主力のプランはエリアも通信速度も同じ。初めて格安SIMを利用するという人は、まずはお試しプランを契約するのがいいだろう。自分のスマホ端末でも使えるのか、通信速度はどれくらいなのか、音声通話の品質は十分か、といった疑問をお試しプランで確かめたうえで、問題なければS/M/Lプランに変更すればいい。気に入らなければ、MNP(携帯電話・PHS番号ポータビリティー)制度を使って、別の格安SIMや大手携帯電話会社にいつでも乗り換えられる。

 また、本来想定された使い方とは異なるが、スマホの使いすぎが心配な子ども用の料金プランとしても活用できる。

 お試しプランは通信容量が0.2GBしかないので、YouTubeなどで動画を視聴すれば、あっという間に使い切ってしまう。制限速度も32kbpsと非常に遅いので、一般的な格安SIMの「ギガ死」(通信容量を使い切って速度が制限されている状態を指す言葉)以上に、できることが限られる。

 自宅にWi-Fi環境が整っていれば、スマホの用途をLINEなどに限定したり、使う場所や時間帯をしっかりコントロールしたりすることで、0.2GBで1カ月を乗り切ることも可能だ。ペアレンタルコントロール機能が備わったWi-Fiルーターを併用するなどの工夫をすれば、子どもの好みの端末をオリジナルのキッズスマホに仕立てるのにも使えるだろう。

(文/松村武宏)