次亜鉛酸の効果で臭いを“洗う”空間除菌脱臭機

 人が不快に思う悪臭は、何も人が発するものばかりとは限らない。たとえばペットを飼っている家庭など、ときには環境が原因の悪臭に悩まされることもある。そんな状況を解決してくれるのが、パナソニックが出展していた次亜塩素酸空間除菌脱臭機「Ziaino(ジアイーノ)」だ。

パナソニックのブースでは次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」を展示。見た目は空気清浄機と似ているが備えている機能が違う。それを強調する意味もあってか、同社は「次亜塩素酸で空気を洗う、空間除菌脱臭機」とカタログで表現している
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 一見すると家庭用の空気清浄機によく似たフォルムだが、この機械には空気中の塵(ちり)などをろ過する機能はない。ジアイーノは、水道水と塩を混ぜて電気分解して「次亜塩素酸」を生成。これを空気中に漂うにおいの成分と反応させることによって、悪臭を消すとともに除菌を行うのだ。

 ブースには、仕切り板によって中を2つの空間に分けた透明のアクリルボックスが設置されていた。両方とも同量のカレールーが置かれ、左はそのまま、右は「ジアイーノ」が稼働しており、その効果を比較することができるようになっていた。

 実際に左、右の順で、においを確認してみた。

 まずは左。確かにかぎ慣れたカレーのにおいがした。

 次に、右。すると、こちらは確かにカレーのにおいがほとんどしない。その代わり、ごくかすかなカレーのにおいとともに、プールで嗅ぐようないわゆる「塩素臭」がした。カレーの臭いがほとんど消えているのは見事だ。

ブース内にはその効果を実感するための簡単な比較装置が。左右2つの空間に仕切られたアクリルの透明のボックスだ。どちらも下の方にカレールーが置かれている
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これがボックス内に設置されているカレールー。左右とも同じ量のルーが置かれている。ボックスの容積が小さいので、これだけでも左側はかなりきついカレー臭が充満する
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右側にはルーだけでなく、ジアイーノも置かれている。こちらはほとんどカレーのにおいはせず、プールで嗅ぐのに近い塩素臭がする。この塩素臭こそが脱臭している証なのだ
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 「ジアイーノ」が生成する次亜塩素酸は、プールの除菌や水道水の浄化など、幅広い分野に使われるものだという。塩素臭は別名「反応臭」と呼ばれ、においの成分である有機物と反応したときに発生するのだそうだ。つまり、塩素臭が出てるということは、それだけにおいの成分がきちんと処理されているという証でもある。

 デモで使われたアクリルボックスは容積が狭いため反応臭も強く感じられるが、実際に部屋などで使う場合は広い空間に薄く拡散するため、ほとんど気にならない程度に薄まるという。除菌やにおいへの対策として空気清浄機の能力に不満を持つユーザーにも、「ジアイーノ」はとても好評なのだそうだ。

次亜塩素酸を生成するには「ジアイーノ」本体に水道水とこの「塩タブレット」を補充する。「ジアイーノ」はこれで次亜塩素酸を発生させる
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