ガザの子どもたちは希望にあふれている

 『ガザ』の表紙に採用された写真は、2014年夏の爆撃で自宅を失い、絶望のまなざしとともに「ガザを出たい」と訴える少女の姿をとらえたものだ。紙とクレヨンを手にすると爆撃の様子を描く子どもたち、話を聞いている間に一切の笑顔を見せなかった女性、人の営みがあったことすら分からないほど破壊尽くされた街など、清田さんのiPhoneは紛争が引き起こしたガザの惨状を写し取ってきた。

 だが、2015年春に清田さんがガザを再訪問した際、表紙に登場した少女・イマンの表情はにこやかだったという。「子どもは大切な存在だから産婦人科医になりたい」と目を輝かせて夢を語るイマンのように、清田さんのiPhoneは今後ガザの人々の希望を写し取っていくことだろう。

清田さんに笑顔を見せるガザの子どもたち。厳しい状況のなか、子どもたちは希望を捨てていない
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(文/磯 修=日経トレンディネット)