イベント会場でひときわ目を引くドーム型の天幕。中では、360度周囲を取り巻く映像を上映――。オリハルコンテクノロジーズ/エジェが日経クロストレンド EXPO 2018の「五感マーケティング体感ゾーン」に出展していた「360ドームシアター」は、まさに五感に訴えるコンテンツの提供を可能にするシステムだった。

オリハルコンテクノロジーズとejeが出展した「360ドームシアター」。直径6mの半球形。設置には7×7mの床面積と高さ4.5m以上の空間が必要だそうだ。屋内専用であるため、特に高さの制約でどこにでも設置できるわけではないが、この外見だけでも期待感が高まる
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二重構造のドームで滑らかなドームスクリーンを実現

 会場内のほぼ中央に位置し、ひときわ異彩を放っていた半球形のドーム。それがオリハルコンテクノロジーズとejeが出展した「360ドームシアター」だ。ドームシアターというと、大規模な常設の施設をイメージするが、この「360ドームシアター」は、可搬型というのがポイント。金属製の軽量なフレームを内側のスクリーン面と、外殻のシェルがサンドイッチ、その両面の間を空気で満たすことで、滑らかな曲面スクリーンを実現した。

 11月28日に上映されていたのは、SEKAI NO OWARI「炎と森のカーニバル」のライブ映像だ。これは今年6月に開催された「SEKAI NO OWARI 野外ツアー2018 INSOMNIA TRAIN 北海道公演」で撮影してきた映像とのこと。

 かぶりつきの位置で撮影されたシーンでの臨場感はかなりのもの。比較的狭い空間であるため、サウンドもなかなかの迫力だ。ただ、映像にアクセントをつけるためか、ときおり引きの映像になってしまうのが気になった。まるで広い野外会場の後ろのほうで見ているかのように、スクリーンにはステージの全景がぽつんと映る。ふつうのライブ映像としてはありがちのカメラワークではあるのだが、360度スクリーン映像では寂しいだけだ。

 360度スクリーンには、これに適した映像作法といったものがあるのではないか。

11月28日はSEKAI NO OWARI「炎と森のカーニバル」のライブ映像を上映。まさに“カーニバル”をイメージさせるようなきらびやかなセットが美しい。スクリーンにステージが大写しになったときの臨場感は素晴らしかった
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