アマゾンの音楽聴き放題サービス「Prime Music」が、2015年11月18日に日本国内でも始まった。Amazonプライム会員向けに提供されるサービスのひとつで、お急ぎ便やお届け日時指定便、プライムビデオ、日用品宅配のAmazonパントリーなどと共に、年額3900円(税込み)で利用できる。Amazonプライム会員でないユーザー向けには、30日間の無料体験期間も設定されている。

 Prime Musicは、2014年6月に米国でスタートし、今年になって英国、ドイツ、オーストリアとサービス利用地域を拡大してきた。広告を使った無料配信サービスが存在しない日本国内では、月額にして325円というもっとも安いサービスになる。それに加えて、映画も観られるプライムビデオも使えることから、かなりのお得感がある。

 ライブラリー数は「100万曲以上」で、その点だけ取り出してみると、国内でサービスされている同種のサービスにくらべて優位にはない。しかし、このサービスをアマゾンが始めたことで、国内の音楽配信事情は少なからず影響を受けるはずだ。まず、サービスの概要と第一印象をお伝えしたい。

シンプルで使いやすいサービス

 Prime Musicは、iOS / Androidのモバイル端末、パソコン、Fireタブレット、Fire TVシリーズで使える。パソコンの場合は、CDを検索して買うときと同じように、Amazonのトップページから検索して、Webブラウザーで再生できる。「CD」「MP3ダウンロード」「LP Record」など、他フォーマットの商品も表示されるが、その中に「Prime Music」の表示があれば、ストリーミング再生できるコンテンツという意味だ。

 また、WindowsとMacOSX向けに、専用のクライアント「Amazon Music」も用意されている。このクライアントを使うと、パソコンに保存されているiTunesのライブラリーや他の音楽ファイルも、聴き放題サービスのライブラリーと共に再生できる。ライブラリーの表示はクラウドとローカルを切り替えられるので、分かりやすく使いやすい。

MacOS X用のクライアント「Amazon Music」の画面。気分やシチュエーションに応じたプレイリストも数多く用意されている
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 Amazonのアカウントで認証した4台までのデバイスで再生できるが、同時にストリーミングできるのは1台のみ。ストリーミングのビットレートは、ネットワーク環境に応じて制御される「自動」と、AAC 256kbps / 128kbps / 48kbpsが選択できる。

 iOS / Androidのアプリではオフライン再生に対応するため、あらかじめダウンロードする機能も備わっている。これもアプリとしてはシンプルで、分かりやすく使いやすい。

iOSアプリ「Amazon Music」の再生画面。モバイル端末向けのアプリにはダウンロード機能がある
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