自腹で購入したiPad Proの速攻レビューを2回連続で掲載。後編記事では、iPad Proの性能はどれほどのものかを検証した。


[画像のクリックで拡大表示]

実際の性能はどれぐらいなのか

 iPad Proに搭載された64ビットCPUのA9Xは、「初代iPadの22倍のCPUパフォーマンスと、360倍のグラフィックス性能を実現している」とアップルはうたっている。また本製品の公式サイトでは「デスクトップクラスの64ビットアーキテクチャを搭載」、「Windowsパソコン上でしようとは考えもしなかったタスクまでこなせます」と、ある意味平常運転だが、少々大げさなセールストークが並んでいる。

 そこで今回、iPad Proに現行MacBookとiPhone 6s Plusを加えてベンチマークを実施し、iPad Proの性能を測ってみた。これら3機種の主なスペックは下記の通り。

[画像のクリックで拡大表示]
主なスペック
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
OS iOS 9.1 OS X El Capitan バージョン10.11.1 iOS 9.1
CPU A9X(2.26GHz、デュアルコア) Intel Core M(1.2GHz、デュアルコア) A9(1.85GHz、デュアルコア)
メモリー(RAM) 4GB 8GB 2GB
ストレージ 128GB 512GB 128GB
解像度 2732×2048ドット 2304×1440ドット 1920×1080ドット
価格 12万8800円(税別) 18万4800円(税別) 12万2800円(税別)
備考 Wi-Fi+Cellularモデル SIMフリーモデル

 ベンチマークに使用したのは、主にCPUパフォーマンスを計測する『Geekbench 3』、グラフィックスパフォーマンスを計測する『GFXBench GL』。またブラウザーのパフォーマンスを比較するために『SunSpider 1.0.2』『Octane 2.0』『Kraken 1.1』のサイトを使用した。結果は下記の通りだ。

ベンチマークアプリ『Geekbench 3』(数値が大きいほうが性能が高い)
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
Single-Core Score 3222 2092 2511
Multi-Core Score 5487 4398 4387
ベンチマークアプリ『GFXBench GL(マンハッタン)』(数値が大きいほうが性能が高い)
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
オンスクリーン 2062 Frames 659.91 Frames 2393 Frames
オフスクリーン 4965 Frames 1407.2 Frames 2473 Frames
ブラウザーのベンチマークサイト『SunSpider 1.0.2』(数値が小さいほうが性能が高い)
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
187.4 ms 204.0 ms 229.5 ms
ブラウザーのベンチマークサイト『Octane 2.0』(数値が大きいほうが性能が高い)
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
19930 17703 16077
ブラウザーのベンチマークサイト『Kraken 1.1』(数値が小さいほうが性能が高い)
iPad Pro MacBook iPhone 6s Plus
1501.5 ms 1779.6 ms 1716.2 ms

 今回のベンチマークでは、実施したほぼすべての項目でiPad ProがMacbookやiPhone 6s Plusを上回り、最も高速であるという結果が出た。グラフィックスパフォーマンスを計測する『GFXBench GL』のオンスクリーンではiPhone 6s Plusが上回っているが、これはiPad Proの解像度が2732×2048ドットと細かく負荷が高いため。同じ解像度(1920×1080ドット)で計測を実施するオフスクリーンでは、iPad Proのほうが好成績を記録している。

 あくまでもベンチマークアプリ、ベンチマークサイトでの計測結果ではあるが、現在販売されているMacBookの一部機種よりもiPad Proのほうが高い処理能力を持っているのは間違いないようだ。