ZenFone 3は買いか?

 ZenFone 3は、前機種ZenFone 2よりもスリムになった。2GHzの8コアCPUと3GBのメモリーを搭載し、マルチタスクにも強い。端末の動作も非常に軽快で、長時間連続で使い続けても動作が緩慢になりにくい。スペックの高いスマホがそろう大手携帯電話会社から乗り換えて格安SIMデビューを飾るのに、処理性能が良いZenFone 3はおすすめだ。

 2回線で同時に電話が待ち受けられるDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応するのにも注目だ。例えば、大手携帯電話会社のSIMと格安SIMを組み合わせて使うと、SIM1枚だけで使うより通信料金を抑えたりもできる。

 ただ、同じDSDSに対応するモトローラの「Moto G4 Plus」と比べると、惜しい部分もある。

 ZenFone 3ではSIMカードを2枚セットするとmicroSDカードが使えない上、セットできるSIMカードのサイズもmicroSIMとnanoSIMそれぞれ1枚ずつに限定される。一方、Moto G4 PlusはmicroSIMサイズのSIMカード2枚とmicroSDカードを同時にセットできるだけでなく、nanoSIM用のサイズ変換アダプターも2つ、標準で付いている。

 価格も3万9800円前後のZenFone 3に対し、Moto G4 Plusは6000円ほど安い3万3400円前後で購入できる。処理性能や外観の高級感ではZenFone 3が勝っているが、実用性を重視するならMoto G4 Plusを選んでもいいだろう。

 まとめると、ZenFone 3は1万円台〜2万円台の安価なスマホよりもワンステップ上の性能や質感を求める人におすすめだ。マルチタスクに優れた処理能力を持つため、一般的な使い方であればストレスを感じることは少ないだろう。レスポンスが良く色合いも自然に撮れるカメラを備えているので、スマホのカメラ機能を重視する人にもおすすめしたい。

 ただし、2回線での同時待ち受けを主目的とするのなら、SIMカードのサイズに柔軟に対応できて、microSDカードスロットが独立しているMoto G4 Plusを買うのもありだろう。

(文/松村武宏)