KDDIと提携し、通信料金とサービスをセットにした「auフラットプラン25 Netflixパック」を提供したことで話題となった米Netflix。テレビでの視聴に力を入れてきたNetflixが、なぜスマートフォンに力を入れているのか、自社のコンテンツをスマートフォンで視聴しやすくするため、どのような機能や技術の開発に力を入れているのか。米国・ロスガトスにあるNetflix本社で、同社のモバイル配信に関する取り組みについて話を聞いた。

米国・ロスガトスにあるNetflixの本社。従業員の増加により2年前に移転したとのことで、敷地は非常に広大だ
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スマートフォンでの利用は着実に増加

 2015年に日本に上陸したNetflixは、世界1億3000万の契約数を誇る動画配信サービス大手だ。そのNetflixが2018年、KDDI(au)と提携し、auの料金プランと、Netflixの動画サービス「Netflix」をセットにして提供する「auフラットプラン25 Netflixパック」を発表した際は話題を集めた(関連記事:au「Netflixプラン」 カウントフリーではない?)。

 というのも、このことはNetflixがテレビなどの大画面デバイスだけでなく、サイズが小さいスマートフォン向けの動画配信にも力を入れていることの証しだからだ。

 NetflixがiPhone向けのアプリを提供してスマートフォン向けサービスを本格化したのは2010年。だが、Netflixの視聴は、現在に至るまで大画面のテレビが中心のままだ。それでもスマートフォンの利用の拡大は無視できないとプロダクト・イノベーション ディレクターのキャメロン・ジョンソン氏は話す。

Netflixのプロダクト・イノベーション ディレクターであるキャメロン・ジョンソン氏
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 確かにNetflixが視聴されるのはテレビがメインだが、契約はスマートフォンからが最も多い。日本ではその傾向がより顕著で、半数以上がスマートフォンで契約している。スマートフォンでの視聴も全世界では13%なのに対し、日本では2倍以上に当たる28%に至るという。

世界と日本における、Netflixのデバイス利用比率。契約にはスマートフォンが多く使われており、日本ではスマートフォンでの視聴が世界の2倍以上の比率に達している
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 こうした傾向は、特に日本などのアジアの国々で見られる傾向とのこと。だが、スマートフォンの大画面化やLTEなどの高速なネットワークの広まりによって、スマートフォンで動画を視聴する人が世界的に増えていることから、同社ではモバイル向けの取り組みにも力を入れるようになったようだ。

Netflixの社内には、世界各国のスマートフォンで動作をテストする環境が用意されており、モバイルへの力の入れ具合が見て取れる
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