2年に1度開かれる世界最大級の写真関連展示会「フォトキナ 2016」がドイツ・ケルンにて開催された。1950年から始まった歴史の長い展示会であり、日本における同様のイベント「CP+」に比べても会場は巨大だ。今回も、多くのメーカーが多彩な新製品を展示したが、2017年に向けて注目すべき製品をまとめてみた。

フォトキナ2016の会場となったケルン・メッセ。今年も、デジカメや交換レンズの新製品が多数お目見えした
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一眼レフを超える高性能化&高画質化に突き進むミラーレス一眼

 今回のフォトキナでは、ミラーレス一眼の高性能モデルが存在感を放っていた。中でも目を引いたのが、マイクロフォーサーズ規格を採用するオリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」だ。オートフォーカス追従のコンティニュアスAFで18コマ、オートフォーカス固定のシングルAFで60コマ(電子シャッター)という、プロ向けのデジタル一眼レフを超える圧倒的な高速連写性能を備えたのが特徴だ。オートフォーカスも、像面位相差AFとコントラストAFを併用した「Dual FAST AF」を採用したり、ボディー内手ぶれ補正機構とレンズの手ぶれ補正機構を併用して補正効果を6.5段に高めるなど、フラッグシップの名に恥じない性能向上を遂げた。

オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」。プロ向け一眼レフを超える速写性能を備えながら、マイクロフォーサーズのメリットである小型軽量ボディーを継承する
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見た目は現行モデルとほとんど変わりないが、グリップを大きくするなどホールドのしやすさを高めた
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 フォトキナの会場で実機を触って感じたのが、EVFの仕上がりの高さだ。フレームレート120fps、表示タイムラグ6ミリ秒というスペックによって、今までのEVFよりも違和感が少なくなった。SDカードのダブルスロット化や、新しい大型バッテリーの採用によるスタミナ化といったあたりも大きなアップデートといえるだろう。

 OM-D E-M1 Mark IIは、速写性能と携帯性の高さを両立した高性能モデルとして、既存のマイクロフォーサーズユーザーのみならず、「一眼レフは重い」と感じる人にも注目を集めそうだ。2016年内の発売を目指しているとのことだが、価格は未定。

現行のOM-D E-M1から進化したポイント。連写速度やEVFの応答速度など、さまざまな点が大きく進化した
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動画機能は、晴れて4K画質に対応。プロキャプチャーモードは、レリーズした瞬間とその直前の写真を14コマ分保存する機能で、決定的瞬間をキャッチしやすくなる
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 パナソニックが新たなフラッグシップモデル「LUMIX DMC-GH5」の開発を発表した点も注目できる。性能やスペックは要点をいくつか公開するにとどまったが、「6K/30P」や「4K/60P」といった動画関連と思われるキーワードが並んでいたのが特徴的だった。プロの利用を想定する高性能な4K動画撮影機能や、動画から6K画質(1800万画素相当)の静止画を切り出す機能を備えるようだ。写真画質も強化していくとのコメントもあり、動画撮影と写真撮影の両面で大幅な進化が図られそうだ。

パナソニックのLUMIX DMC-GH5。ケース内の展示にとどまっており、実際に試すことはできなかった
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公開されたおもなスペック。6K/30pの部分は、18メガピクセル相当で写真が切り出せる6Kフォトとみられる
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 ブースでは、モックアップとみられる機材をショーケース内に展示しただけで、実際に動くカメラを手にして試すことはできなかったのが残念だ。2017年2月に横浜で開催する「CP+2017」で正式発表されることが期待できる。