日本語のハンデをどう乗り越えるのか

 Twitchには、視聴者が配信者に対して、直接お金を支払う投げ銭システム「ビッツ」がある。ビッツは、お金を支払ってから動画を見る先払いや月額料金を支払い見放題となるサブスクリプションなどとは異なり、基本無料の動画への称賛の証や配信者への支援として後払いでお金を払うシステムだ。日本ではあまり見ないシステムだけに、いかに動画に対してビッツを払ってもらえるようにするかが課題になる。そこでTwitchはサイト内に「クリエイターキャンプ」と言うページを用意。配信の基礎から上級者になるまでの方法を分かりやすく説明している。

 また、先述の通り、Twitchでは誰でも簡単に配信できる半面、パートナーになるまでのハードルは高い。配信者からはどうやったらパートナーになれるのかという疑問も出てくる。「これもクリエイターキャンプに記載しています。クリエーターを教育し、収入源を増やし、視聴者を増やすために知りたいことが書かれています」(アラゴン氏)。それでもパートナーになるのは簡単ではない。誰も彼もが簡単になれてしまうと、パートナーになったときの喜びがなくなってしまうためだという。パートナーは目標であり、憧れの対象であることも重要なのだ。

グローバル コンテンツ デベロップメント ゼネラルマネージャーのケンドラ・ジョンソン氏
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日本ADセールス ディレクターのジョン・アンダーソン氏
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 日本のクリエーターの状況はどうか。Twitchでは、世界に向けて動画を発信できるのがメリットだが、日本人の場合はやはり言葉のハンデが大きい。YouTuberも日本と世界では、稼ぐ金額が1桁以上違うと言われており、その原因が言葉とされている。

 現状では日本のコンテンツが好きな外国人が、気に入った日本の動画をミラー配信し、音声をその国の言葉に翻訳して配信していることがハンデを乗り越える一助となっている。さらに今後は字幕や各国語での音声収録なども考えており、日本人でも海外へ発信できる環境を整えていきたいと語っていた。

(文・写真/岡安学)