観客が盛り上がる勝ち方ができてうれしい

 優勝を決めたざいろ選手に試合後、お話をうかがうことができた。

――優勝しての気持ちをお聞かせください。

ざいろ選手: とにかくうれしい。これまであまり目立った成績を出せていなかったと思うのですが、コツコツと努力してきた甲斐があったと思います。

巨大なトロフィーと賞状を手にする優勝したざいろ選手。賞金100万円のほか、副賞として「PS4 Pro」も獲得した。
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――ふだんはどんな練習をされていますか?

ざいろ選手: 特には決めていません。でもこうした大会では「試合」であると意識せずにゲームをすることが重要と思っています。そこで、練習では「何本取れば勝ち」といったことを決めず緩くプレーしています。試合はその練習のようにやろうと考えています。

――TGS2018の今大会に向けて特別な練習はされましたか?

ざいろ選手: 特別にやってるということはないんですね。今週は練習をちょくちょくしていたので、普段通りにやればいいかな、と思って試合に臨みました。

――今大会思い出に残った試合はどれでしょう?

ざいろ選手: やっぱり最後の試合じゃないですかね。点数が高く、観客が盛り上がる勝ち方ができたことはうれしいです。

――10連鎖が行き交う展開は珍しいと思いました。

ざいろ選手: 確かにそうですね。自分はさらにもう1回大きな連鎖を打てるような状態で、なかなかできない勝ち方だったと思います。それを見せることができてうれしいです。

――今日いちばん肝を冷やした試合はどれでしょう?

ざいろ選手: 最初の試合ですね。見てて分かったと思うんですが、心拍数がカンスト(カウンターストップ:この場合は高すぎて計測不能な状態)したらしいんですね。最初はすごく緊張していました。でも続く2試合目も勝てて、だいぶ落ち着いた感じです。

――出場したどの選手も、今までの大会よりも硬さが見られたように思います。

ざいろ選手: お察しの通り、これだけの規模の大会はこれまでありませんでした。プロとはいえ、私も含めてこうした場に慣れていない選手が多かったと思います。

――若い選手ほど影響は大きかったんでしょうか?

ざいろ選手: 特に大会の最初のほうに試合があったmeta選手やマッキー選手はそんな感じでしたね。そんななかで「レジェンド」として勝てたのはよかったと思います。

――『ぷよぷよ』の魅力を改めて聞かせてください。

ざいろ選手: ひとことでは語れないんですよ。ただ連鎖を組んでいるだけでは当然勝てません。落ちてくるぷよを見て瞬時に判断して連鎖を組みつつも、高度な読み合いや状況判断といったすべてをこなさなければなりません。まだ戦術が詰め切れてないんですね。奥の深さが見えないところがあって、そこが魅力かと思います。

――勝負に勝つポイントとなった要素はなんだと思いますか?

ざいろ選手: 今日は相手の動きを冷静に見ることができて、それに対して的確に動けたかと思います。

――今回は優勝できると思われていましたか? また、優勝を阻む選手がいるとしたら、誰だと思っていましたか?

ざいろ選手: もちろん勝てると思っていました。何回かTwitterなどにも書いたのですが、新世代のマッキー選手にはこれまで何度も負けているんです。もし決勝で当たることがあったら面白いとは思っていましたが、それ以外の選手はあまり意識していなかったです。

――プロとして戦ううえで心がけていることはありますか?

ざいろ選手: 簡単に負けてはいけないという思いがあります。今はプロ同士の大会ですけど、もしアマチュアとやることがあったとしても、「この程度」と思われたくはないので、そこは意識しています。

――賞金の使い道は考えていますか?

ざいろ選手: 考えていなかったのですが、とりあえず仲間といっしょに飲みに行きます(笑)。

(文/稲垣宗彦、写真/志田彩香)