9月23日13時30分。ホール11の「e-Sports tsx RED STAGE」において、「モンスターハンターポータブルダブルクロス Nintendo Switch Ver.」トップハンター最速決定戦 in TGSが開催された。
これは日本全国から集った凄腕のトップハンターたちが、指定されたモンスターを、いかに最速で倒すかを競う大会。出場するのは、今年6月25日に開催された「モンスターハンター頂上大会2017狩王決定戦」で好成績を収めた「うるサラVII」、「chubby boys」、「ミツネ系男子」、「Unshakable」の4組、計8人のハンターたちだ。
そのプレーぶりを、『モンスターハンターダブルクロス』プロデューサーの小嶋慎太郎氏、週刊ファミ通ででお氏、ゲームでミルシィ役を演じる高野麻里佳氏が、それぞれ実況席から的確に解説するというスタイルで大会は進行。
「段差を利用するのが抜群ですね」「それそれハンマーで頭、弓で背中を狙うコンビネーションがうまいです」(小嶋慎太郎氏)などと、ゲーム初心者にもわかりやいい解説を加えることにより、ゲーム初心者でも楽しめる素晴らしいイベントになっていた。
会場はほぼ満員。女性観客比率も10~15%
大会の様子を簡単に紹介しよう。1回戦の「チャレンジクエスト XXイベント:荒鉤爪討伐」では、4組が荒鉤爪(あらかぎつめ)ディガレックスの最速討伐に挑戦。上位2組が決勝に進出できるというレギュレーションだ。4組ともに驚きのスピードで討伐に成功したが、途中でダウンをくらってしまう痛恨のタイムロスを喫した「chubby boys」、そして観客たちから感嘆の声を誘うほどのテクニックを見せたものの、タイム的には届かなかった「ミツネ系男子」が、ここで脱落となった。
決勝戦は「チャレンジクエスト XXイベント:大連続討伐」。燼滅刃(じんめつじん)ディノバルド、鏖魔(おうま)ディアブロス(狂暴走状態)、バルファルクの3体を連続で討伐するタイムを競うという超高難度のクエストだ。
この決勝戦を制したのは「unshakable」。3体ともにミスなくダメージを与え続け、とりわけ「大きな翼のあるバルファルクを地面にくぎ付けにして、一度も飛ばさなかったですね……すごい」(高野麻里佳氏)と解説者すら感嘆させる驚異のテクニックを披露し、9分27秒13というタイムを叩き出し優勝を勝ち取った。
一方、10分28秒20のタイムで惜しくも準優勝となった「うるサラVII」は、決勝戦の途中で「もうタイムで追いつけそうにない」と判断したらしく、とっさにレンキン爆弾でモンスターを攻撃するというアドリブ風味たっぷりのプレーを披露。優勝こそ逃したものの、「このような大会で、こんなプレーは見たことがない」(ででお氏)と称賛を浴びるような“魅せるプレー”で、最後まで観客たちを盛り上げた。
会場はほぼ満員。立ち見が出るほどの大盛況であり、女性観客比率も10~15%と高かった。eスポーツの人気が確実に高まっていること、そして「モンスターハンター」シリーズが国民的ゲームとしての抜群の人気を誇っていることを同時に証明してみせた大会として、モンスターハンターポータブルダブルクロス Nintendo Switch Ver.」トップハンター最速決定戦 in TGSは、大成功を収めたといっていいだろう。
(文・写真/野安ゆきお)