「ファミリーゲームパーク」は、中学生以下とその保護者だけが入場できるエリア。幕張メッセ国際展示場のイベントホールにあり、最新ゲームや子供向けのゲームプログラミング・スクールの体験などができる。

 今回は、「ゲーム作り体験教室」で開かれたプログラミング教室「マイクロビットで遊んでみよう」(Do it プログラミングスクール)をのぞいてみた。

ゲーム作り体験教室の様子。1クラス60分程度の授業時間で、約10名が参加可能
ゲーム作り体験教室の様子。1クラス60分程度の授業時間で、約10名が参加可能

 マイクロビットは、5センチメートル四方くらいの小さな基板に5×5の計25個のLEDライトや2つのボタンスイッチなどが付いた超小型のコンピュータ。5×5のLEDには、昔の電卓の表示窓のように、さまざまな文字や記号を一つずつ表示できる。

マイクロビット。英国放送協会(BBC)が中心となって開発した小型コンピュータ。英国ではすでに100万人の小学生がマイクロビットを使って遊んでいるという
マイクロビット。英国放送協会(BBC)が中心となって開発した小型コンピュータ。英国ではすでに100万人の小学生がマイクロビットを使って遊んでいるという

 体験教室でマイクロビットのプログラミングを教えるのは、「Do it プログラミングスクール」の松尾高明先生。この5×5のLEDに文字や記号を表示する方法を、参加した子供たちに丁寧に教えてくれた。

Do it プログラミングスクールで講師を務めている松尾高明先生
Do it プログラミングスクールで講師を務めている松尾高明先生

 体験教室では、ハートやひし形、傘、チェックマークなどの記号や、「HELLO WORLD」「SAD」などの文字を表示するためのプログラムをどのように書くかを教えていた。

 一体どうやって表示させているのだろうか? 実は、パソコンで書いたプログラムを、USBケーブルでつないだマイクロビットに転送し、そのプログラムでLEDを光らせているのだ。

 プログラムには5文字×5行の箇所があり、その箇所に0~9までの数字を入力してある。プログラムでは、数字によってLEDの明るさが変わり、0にするとLEDが真っ暗になり、9に近づくほどLEDは明るくなる。つまり、25個のマスをうまく使うことで、記号や文字を1文字ずつ表現できるようになっているわけだ。

プログラム上の5文字×5行の数字部分に0~9を入力し、各LEDを光らせ、記号や文字を表示している
プログラム上の5文字×5行の数字部分に0~9を入力し、各LEDを光らせ、記号や文字を表示している
ひらがなの「み」を表現しているのだけど、わかるかな? マイクロビットの下にあるのは、LEDにどんな記号や文字を表するかを考えるための「5×5マス」の下書き用メモ
ひらがなの「み」を表現しているのだけど、わかるかな? マイクロビットの下にあるのは、LEDにどんな記号や文字を表するかを考えるための「5×5マス」の下書き用メモ

 ゲーム作り体験教室は、ゲーム作り体験教室付近にあるプログラミング教室企業の出展ブースで申し込みができる。受付は当日のみで、整理券を受け取る形だ。参加費は無料なので、興味がある人はぜひ、子供の教育にと足を運んでみてほしい。

複数のスタッフが子供の学びをサポートしてくれる
複数のスタッフが子供の学びをサポートしてくれる

(文/吉成早紀、写真/木村輝、吉成早紀)

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