東京ゲームショウ2018の初日となった9月20日、幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ 2018」のイベントステージ(ホール1)において「日本ゲーム大賞 2018」(主催:コンピュータエンタテインメント協会、略称CESA)の「経済産業大臣賞/年間作品部門の受賞作品」が発表され、授賞式が行われた。

司会進行はおなじみの伊集院光さんと前田美咲さん(写真提供:TGS公式)
司会進行はおなじみの伊集院光さんと前田美咲さん(写真提供:TGS公式)
壇上でスピーチするCESA会長の早川英樹氏(写真提供:TGS公式)
壇上でスピーチするCESA会長の早川英樹氏(写真提供:TGS公式)

 経済産業大臣賞は、日本の家庭用ゲーム産業の発展に寄与した人物および団体を日本ゲーム大賞各選考委員が個別に推薦し、選考委員会での審議を経て決定されるもの。また年間作品部門の大賞は、2017年度中に国内でリリースされたタイトルを対象に、一般ユーザーの投票を実施し、対象となったタイトルの中から、選考委員会での審議によって選出される。経済産業大臣賞および年間作品部門の各賞受賞作品は以下の通り。

■経済産業大臣賞
Nintendo Switch 開発チーム

■日本ゲーム大賞2018「年間部門」受賞作品
(タイトル/社名/プラットフォーム)

●大賞受賞作品
モンスターハンター:ワールド/カプコン/PS4およびPC

●優秀賞
UNDERTALE/ハチノヨン/PS4およびPS Vita、Nintendo Switch、PC
コール オブ デューティ ワールドウォーII/ソニー・インタラクティブエンタテインメント/PS4およびXbox One、PC
スーパーマリオ オデッセイ/任天堂/Nintendo Switch
スプラトゥーン2/任天堂/Nintendo Switch
ゼノブレイド2/任天堂/Nintendo Switch
ドラゴンクエストXI/過ぎ去りし時を求めて/スクウェア・エニックス/PS4および3DS
Fate/Grand Order/アニプレックス/iOSおよび Android OS
フォートナイト/Epic Games/PS4およびNintendo Switch、Xbox One、iOS、Android OS 、PC、Mac
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS/PUBG Corporation/PCおよびXbox One
ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン/ポケモン/3DS
モンスターハンター:ワールド/カプコン/PS4およびPC

●ベストセールス賞
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて/スクウェア・エニックス/PS4および3DS

●グローバル賞 日本作品部門
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド/任天堂/Nintendo SwitchおよびWii U

●グローバル賞 海外作品部門
コール オブ デューティ ワールドウォーII/ACTIVISION/SLEDGEHAMMER GAMES/PS4およびXbox One、PC

(順不同、敬称略)

経済産業大臣賞を受賞したNintendo Switch 開発チーム(写真提供:TGS公式)
経済産業大臣賞を受賞したNintendo Switch 開発チーム(写真提供:TGS公式)
大賞を受賞した「モンスターハンター:ワールド」のカプコンの辻本良三プロデューサーら(写真提供:TGS公式)
大賞を受賞した「モンスターハンター:ワールド」のカプコンの辻本良三プロデューサーら(写真提供:TGS公式)

アマチュア部門大賞はプロが嫉妬するレベル

 経済産業大臣賞および年間作品部門大賞発表の翌々日、一般公開日初日の9月22日には「アマチュア部門」の各賞受賞作品も発表された。

 こちらは、アマチュアの個人や団体が制作したオリジナル作品の中から優れた作品を表彰するもの。ゲーム開発者や業界誌編集者で構成されるアマチュア部門の審査員が「コンセプト」「完成度」「プログラム」「グラフィック」の4つのポイントで応募作品を審査し、受賞作品を決定している。

 「うつす」をテーマとした今回は、過去最多となる454作品の応募があり、1次、2次審査、最終審査を経た12作品が、東京ゲームショウ2018のイベントステージで「大賞」「優秀賞」「佳作」を授与された。受賞作品は以下の通り。大賞作品への審査員コメントには「プロが嫉妬する作品」(コーエーテクモゲームスの宮内淳氏)というものもあり、そのレベルの高さがうかがわれた。

■日本ゲーム大賞2018「アマチュア部門」受賞作品
(タイトル/プラットフォーム/制作者・制作チーム名/学校名)

●大賞受賞作品
Glalear(グラリア)/PC/TINY MAD KID/HAL大阪

●優秀賞受賞作品
Glalear(グラリア)/PC/TINY MAD KID/HAL大阪
Silhouette(シルエット)/PC/White Company/HAL大阪
Trickle(トリクル)/PC/teamTrickle/日本電子専門学校
Projection(プロジェクション)/PC/チーム投影/早稲田文理専門学校
PROJECTION REMAINS(プロジェクション リメインズ)/PC/とんこつラーメン/日本工学院専門学校
マスシフト/PC/ゴリラと愉快な飼育員たち/HAL大阪

●佳作受賞作品
うつしき/PC/チーム自然だいすき/日本工学院専門学校
DarkRoad(ダークロード)/PC/Team DarkRoad/ECCコンピュータ専門学校
Destruction(ディストラクション)/PC/ゲームを作る人/神戸電子専門学校
撮りっく!/PC/エノコログサ/HAL大阪
Near or Far/PC/Project Near or Far/ECCコンピュータ専門学校
ペッタンプ/PC/ペッタンプロジェクト/ECCコンピュータ専門学校

(順不同、敬称略)

「アマチュア部門」発表授賞式の司会進行は、鷲崎健さんと前田美咲さん
「アマチュア部門」発表授賞式の司会進行は、鷲崎健さんと前田美咲さん
HAL大阪の「Glalear」が大賞を受賞。大賞作品には賞金50万円が副賞として贈呈される
HAL大阪の「Glalear」が大賞を受賞。大賞作品には賞金50万円が副賞として贈呈される
今年は1団体当たりの人数も多く、前回を上回る登壇者数となった
今年は1団体当たりの人数も多く、前回を上回る登壇者数となった

 「Glalear」は、屋敷に迷い込んだランタンのようなキャラクターを出口へと導くアクションパズルゲーム。コンセプト、グラフィック、サウンド、技術が高いレベルでバランスされた作品と高く評価された。各受賞作品はホール3の「ゲームスクールコーナー」で試遊できる。

(文/堀井塚高、写真/志田彩香)

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