置き場所を変えてみる――ダメなら中継機を導入

 測定して電波が弱いことがわかったら、対策を立てよう(図12)。

図12 実測の結果、改善しなければならない場所が見つかったら、対策を考える。まず、機器の配置や親機のアンテナを調整する。それでも改善しなければ、中継機の導入を考えよう。親機を追加する方法もある
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 手軽にできる対策の第一は、親機・子機の配置だ。親機を置く場所を変えたり、電波のいい場所まで子機を移動して使うようにしてみよう。親機は、家全体の中心に近い場所に置くのが理想だ。2階建てで一階に置くなら、なるべく高い位置が望ましい(図13)。前述した障害物にも配慮して配置を決めよう。

図13 まず最初に、親機の置き場所を見直してみよう。家の隅っこで低い位置に親機を置いているようなら、できる限り家の中心に近く置く。かつ2階建てなら高い位置に置くようにする。電波を通しにくい金属製の棚の中などは避ける
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 外部アンテナを備えた親機の場合は、アンテナを正しくセッティングしてから、向きを調整する(図14)。水平方向の向きは親機本体の置き方、上下方向の向きはアンテナの倒し方で調整する。なお、アンテナ内蔵型の親機では、向きを気にする必要はない。

図14 取扱説明書を見て外部アンテナの角度を調整する。この機種では、側面から見たときに中央が垂直で横2本が±45度、前面から見たときに3本とも垂直となるのが基本。2階に電波を飛ばしたいときは、3本とも同じ角度で左右に傾ける。電波は3本のアンテナが作る面と垂直の方向が一番強くなるので、それが家屋の中心を向くように親機の向きを調整する
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 どうしても電波が届きにくい場所がある場合は、中継機の導入を検討しよう(図15)。中継機は、親機と子機の間に設置して、電波信号を中継する機器。届いた電波を単純に増幅するのではなく、新しい電波にデータ(信号)を乗せ直して送信する。

図15 配置や向きの調整で改善できなければ、中継機の導入を考えよう。これは親機と子機の中間に置くWi-Fi機器。親機から受けた電波信号を整え直して、これまでは弱い電波しか届かなかったところに強い電波を送り出せる
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 中継機は2通りの導入方法がある(図16)。専用の中継機を購入する方法と、親機を中継機に転用する方法だ。後者は、親機を買い替えたときに向く。今までの親機に中継機能が付いているなら、それを中継機に流用すればよい。

図16 導入方法は2つ。1つは専用の中継専用機の購入だ。「WTC-1167HWH」のように、2本アンテナのタイプも登場している。最近の親機には中継機として使えるものもあり、新しい親機を導入する際、古い親機を中継機にすることもできる
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 購入でも転用でも、親機と中継機の接続は、自動設定ボタンで行う(図17)。親機を流用する場合は、中継機モードに設定する。中継機は、親機から十分強い電波を受けられる場所に配置しよう。子機側では、特に設定を変える必要はない。今まで通り、親機に直接つなぐつもりでSSIDを選べばよい。

図17 中継機能付きの親機「WF1200HP2」を2台使うケース。1台を中継機モードに切り替えて自動設定ボタンを押す(1)。続いて親機側でも自動設定ボタンを押して設定開始(2)。親機の「POWER」ランプがオレンジの点滅に変わったら、親機の自動設定ボタンを再度押す
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 今までの親機に中継機能がなくても、アクセスポイント(AP)モードがあれば、中継機的に使える(図18)。APモードにした親機は有線LANと無線LANの変換機器として動作する。これをおおもとの親機に有線でつなぎ、子機の近くに設置すればよい。

図18 中継機能がない親機でも、アクセスポイント(AP)モードがあれば中継機的に使える。2台目の親機をAPモードにして、有線で親機と接続すればよい。APモードは有線・無線変換機として使うモードで、「ブリッジ(BR)モード」とも呼ばれる
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