2018年に欧州市場への再進出を打ち出したシャープ。そのシャープがドイツ・ベルリンで開催されている家電の総合見本市「IFA 2018」にスマートフォンを出展した。欧州向けのスマートフォンに加え、同社初の有機ELを搭載した試作機も参考展示したのだが、その裏には「あのマーク」の存在も。日本で発売される可能性はあるのだろうか。

有機ELスマートフォンはFeliCa対応?

 2017年のスマートフォン出荷台数で国内メーカー1位の座を獲得するなど、スマートフォン事業が好調なシャープ。昨年までスマートフォンは参考展示だったが、2018年に欧州市場に再参入したこともあり、今年は本格的に出展した。

 中でも注目が、今回のIFAに合わせてシャープが発表した有機EL搭載スマートフォンの試作機だ。シャープは、有機ELディスプレーを搭載したスマートフォンを2018年秋に提供するとしており、今回発表したものがそれに当たるといえそうだ。

シャープがIFA 2018で発表した有機ELスマートフォン試作機。ディスプレーサイズは非公表だが、縦長比率で6インチ程度のサイズ感だ
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 曲げられるという有機ELの特性を生かし、ややカーブがかかった形状を実現。国内で投入された「AQUOS R」シリーズとは異なり、ディスプレー上部にあるノッチ(切り欠き)が他社製品でも一般的な台形になっている。今回はあくまで試作機のため、実際に見られたのは静止画と動画を表示するデモのみだったが、有機ELならではの黒の質感が高い、くっきりした映像を体感できた。

有機ELの特性を生かしてディスプレーにはカーブをかけた。ノッチはAQUOS Rシリーズとは異なる形状だ
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 ボディーは曲面を取り入れたことで手にフィットするデザインとなり、質感も高い。背面にはカメラが1つと指紋センサーが搭載されているのだが、目を引くのはFeliCaマークがついていることだ。欧州でFeliCaによるモバイル決済サービスは提供されていないので、日本で投入される可能性が高いといえそうだ。

背面にはカメラと指紋センサーが搭載されており、その間にFeliCaマークがあるのが確認できた
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 シャープの関係者によると、今回は有機ELディスプレーを体験してもらうための出展で、それ以上の内容やどの国で発売するかは「答えられない」とのこと。今後の情報に期待したい。