オーディオ好きを唸らせる日本の老舗メーカー

 日本でイヤホン/ヘッドホンを語るうえで、外せないのがオーディオ・テクニカの存在だ。1962年創業のオーディオ・テクニカはレコード針(カートリッジ)メーカーの老舗。1970年代からはヘッドホンやマイクを手がけるようになった。現在では、民生/業務用のマイク、ヘッドホンなどのオーディオ機器を幅広く展開。同時に、1980年代には業務用のにぎりずしメーカーも手がけるなど、常に製品展開を拡大し続けている。

 そんなオーディオ・テクニカが手掛ける最新ワイヤレスイヤホンで、最注目のモデルが2018年3月に発売されたネックバンド型ワイヤレスイヤホン「ATH-DSR5BT」だ。

オーディオ・テクニカのワイヤレスイヤホン「ATH-DSR5BT」。実売価格は4万630円
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 「ATH-DSR5BT」の最大の特徴は、機器から飛ばされたデジタル信号をドライバーまでデジタルのままで高純度伝送する技術「ピュア・デジタル・ドライブ」を採用したこと。デジタルの音楽信号からサウンドを鳴らす技術はヘッドホンで同社が先行投入していたもので、イヤホンで採用したのは「ATH-DSR5BT」が世界初。イヤホン部には同社製品で実績がある、2つのドライバーを向い合わせに配置した「DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS」を採用した。

 価格は約4万円と今回紹介するワイヤレスイヤホンで最も高いだが、日本の老舗ブランドが、本格的なオーディオ好きに向けて技術をつぎ込んだ注目モデルだ。

折原一也
AV評論家
折原一也 AV専門誌やWeb、モノ雑誌で活躍する映像と音を扱うAV評論家。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員