先行リリースされた米国を中心に、任天堂のスマホ用アプリ「ポケモンGO」が話題を巻き起こしている。日本での提供開始も間近とみられ、いざ遊べるようになると日本でも大きなブームになりそうだ
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 任天堂のスマホ用アプリ「ポケモンGO」(Pokemon GO)が世界を騒がせている。ひと足早くアプリがリリースされた米国では、早くも「スマホで使われているナンバーワンのアプリ」の称号を手にするなど、金字塔を打ち立てている。一方で、プレーヤーが歩きスマホをしたり、スマホを持った人々が公園や道路を占拠する事例が各地で報告され、社会問題化しつつある。日本でのサービス開始も間近と言われるなか、ポケモンGOがなぜそんなに人気になのか、ベースとなった「イングレス」(Ingress)との違い、そして大ブームゆえの問題点をまとめてみたい。

ARの技術を利用し、現実世界にポケモンがやってくる点が人気に

 ポケモンGOは、iOS/Androidスマホ用の無料アプリ。現実世界を歩き回りながら、ポケモンをゲットして強化・対戦するゲームだ。最大の特徴は、AR(Augmented Reality、拡張現実)の技術を採用し、カメラで捕らえた画像にポケモンのキャラクターを合成表示し、あたかもポケモンが現実世界に出てきたような楽しさが味わえることにある。

 プレーヤーは実際に街中を歩きまわり、Googleマップをもとにした地図でポケモンを探していく。ポケモンを発見すると、現実のカメラ映像にキャラクターが投影されるので、それをゲットしていくのが基本的な遊び方だ。シンプルな内容のゲームだが、「現実世界とスマホゲームをARで融合したこと」と「世界的に人気のあるポケモンを採用したこと」により、スマホゲーム史上最大のブームになろうとしている。

ポケモンGOは現実世界が舞台となる。プレーヤーの周囲に表示されているのは現在地の周囲の地図で、さまざまな場所にポケモンやアイテムを取得できる場所が散在している
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ポケモンをタップすると実写画像に切り替わり、ARによりポケモンが合成されて登場する。下にある赤白のモンスターボールを投げて的中すればポケモンが獲得できる
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獲得できたポケモンは一覧で表示する。さまざまなアイテムを使うと、ポケモンをパワーアップできる

 米国では7月7日にリリースされて以来、「ポケモンGO狂騒曲」と呼ぶべき大ブームが巻き起こっている。街中をスマホを持った老若男女が歩き回り、まさに「ポケモンゲットだぜ!」と叫んでいる状態だ。サンフランシスコ在住のジャーナリスト・松村太郎氏は「公園は目を疑うような光景」になっているとTwitterで述べている。

 松村太郎氏の記事によれば、サンフランシスコの公園は「あたりにはスマホの画面を見ながら回遊している人々だらけ」とのことで、子どもから老夫婦までポケモンGOに熱中している様子がうかがえる。

 ニューヨークのセントラルパークも同様で、ポケストップ(アイテムなどを補給できるポイント)やジム(ポケモンの強化・対戦などのポイント)がある場所は、プレーヤーが集まりすぎて騒ぎになっているという。

 「ポケモンGOに夢中になりすぎて池に落ちた」「プロレスラーが試合後のインタビューそっちのけでポケモンGOをやっていた」「テレビのアナウンサーが生放送中にポケモンを探してカメラを横切った」など、笑えるネタとして日本のテレビでも連日報道している。