SIMフリースマートフォンで人気を高めているファーウェイが、2016年7月4日に2in1タイプのWindowsタブレット「Huawei MateBook」を発表し、パソコン市場への参入を表明した。(関連記事:12型で市場参入、ファーウェイはPCでもコスパ勝負)パソコン市場が縮小している今、なぜファーウェイはあえて参入しようとしているのだろうか。

MateBookは薄型・軽量でお得な2in1タブレット

 6月にも「Huawei P9」「同P9lite」を発表し、SIMフリースマートフォン市場での存在感を高めているファーウェイ(関連記事:デュアルカメラはスマホ写真を変えるか)。同社の発表によると、P9lite発売後1週間の販売数は、前機種「Huawei P8lite」との比較で200%に達したとのことで、新機種の販売も好調に推移しているようだ。

 そのファーウェイが、7月に入ってすぐに再び新製品の発表会を実施した。だがそこで発表されたのは、同社が強みを持つスマートフォンではなく、Windows 10を搭載したタブレット「Huawei MateBook」であった。

 MateBookは12インチディスプレーを採用。別売りのキーボードカバーを装着することでノートパソコンとしても利用できる、いわゆる「2in1」タイプの製品である。大きな特徴の1つは、6.9mm、640gという薄さと軽さ。スマートフォンで培った技術を活用し、ファーウェイが得意とするAndroidとは異なるプラットフォームながらも、薄型・軽量化を実現している。

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「Huawei MateBook」は12インチディスプレーを搭載。タブレットとして使ったり、オプションのキーボードカバーを接続してノートパソコンとして使ったりできる2in1タイプ

 また、オプション品にも多くのこだわりを見せている。キーボードカバーのキーは1.5mmのストロークを設け、打鍵感のある打ちやすさを実現。スタイラスペンの「MatePen」は、ペンタブレットで高い実績を持つワコム製で、2048段階の筆圧を感知し、イラスト作成などにも使用できる。さらに、接続することでUSBポートやHDMI、有線LANなどの利用が可能になる拡張デバイス「MateDock」は小型で持ち運びやすく、MateBookに合わせたデザインとなっている。

オプションの「MatePen」。2048段階の筆圧感知が可能で、イラスト作成などにも活用できるという
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同じくオプションの「MateDock」。これとMateBookを接続すれば、有線LANの接続や、ディスプレーへの出力なども可能になる
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 そしてもう1つ、注目すべきは価格だ。MateBook本体の価格は搭載されるCPUとRAM、ストレージ容量によって異なり、インテルのCore m3と4GBのRAM、128GBのストレージを搭載した最も安価な通販限定モデルで6万9800円。Core m5と8GBのRAM、258GBのストレージを搭載したハイエンドモデルでも10万9800円となっている。一方、Windows 10を搭載した2in1タイプのタブレットとして人気が高いマイクロソフトの「Surface Pro 4」はMateBookの最安モデルと同等スペックで12万4800円から。比較すると、半額近い値段で購入できてしまうのには驚かされる。