最近、注目を集めているIT技術に「人工知能(AI)」や「仮想現実(バーチャルリアリティ:VR)」「自動車の自動運転」がある。そんななか、メリットとデメリットの両面で高い注目を集めているのが「ドローン」だ。

 ドローンはもともと「無人航空機」全般を指す言葉だが、最近では複数のプロペラ(回転翼)を搭載した小型・中型のマルチコプターを指すのが主流だろう。近年はラジコンとして娯楽で飛ばす以外の用途も広まっており、空撮ではすでに多くの場面で活用されているほか、物資の輸送や農薬利用などでの実用化も進んでいる。

 実際、アマゾンや楽天が、日本でもドローンを利用した配送サービスを計画しているというニュースは、多くの人が知るところだろう。

アマゾンが日本でも展開を計画していると報道されたドローンサービス「アマゾン・プライム・エア」。ネット通販の商品を注文後30分以内で届ける計画を進めているという
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楽天が2016年5月9日から始めている、プレー中のゴルファーにドリンクや軽食、ゴルフ用品などの商品をドローンで届けるサービス「そら楽」
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 では、ドローンやそれを使ったサービスは今どう進化しているのか。そして今後、世の中をどう変えていくのか。高城剛氏に詳しく話を聞いた。

 ご存知の方が多いかもしれないが、高城氏は映像作家、文筆家、DJなど、多彩な分野で活躍してきた。そんな高城氏が、いま大きな関心を寄せているアイテムこそ「ドローン」。その入れ込みようは相当なもので、今年3月に『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?ドローンを制する者は、世界を制す』(集英社)という著書を出してしまったほどだ。

 高城氏がドローンでどんな体験をし、また、どんな未来を見出しているのか。過去、現在、未来をひも解き、ドローンの真髄に迫ってみたい。

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「初めてコンピューターを手にしたときの感じに似ていた」

――まず、ドローンのどこに惹かれたのでしょうか?

高城剛氏(以下、高城):僕はこれまで、いろいろなテクノロジーに関わりながらさまざまな仕事をしてきました。ですが、コンピューターやスマートフォンなどは分かりやすい例ですが、そのどれもが「動かない」し、ましてや「空を飛ぶ」なんてことはあり得ません。

高城氏の著書『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』(集英社、1400円)
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 一方でドローンは、小型サイズにハイテクを満載して空を飛ぶことができる。1台目を購入したのは2012年の夏でしたが、そのときは「これはいままでにないモノだ!」と非常にトキメキましたね。

 ただ、正直に言えば、最初はよくわからない存在でした。でも、直感的に「これは面白そうだ」と感じたんです。実際に自分で飛ばしてみても、その直感に間違いはありませんでした。

 この直感は、たぶん初めてコンピューターを手にしたときの懐かしい感じに似ていたと思います。それから気が付くと、もうバンバン買うようになっていたんですよ。