平均2時間で猫の位置を追い込める

 実際に屋外にいる猫を探せるかどうか、フィールドテストを実施した。地域猫(地域の理解と協力を得て共同管理されている、特定の飼い主のいない猫)に発信機をつけて約10日間テストした。

フィールドテストに協力した地域猫。装着しているケースは開発時のもの(出所:オープンストリーム)
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 一度電波をキャッチすれば、かなりの確度で猫の位置を追い込むことができたという。捜索にかかった時間は平均で2時間。やはり最初に電波をキャッチするまでに時間がかかるようだ。

地域猫をねこもにで発見したところ(出所:オープンストリーム)
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 「猫の行動パターンとして、家から何キロメートルも離れないそうなんです。大体400~500メートル圏内にいるので、後は運です。10分ぐらいで出会うときもあるし、なかなか出会わないときもあります。平均して2時間あれば追い込めるということですね」(寺田CTO)

 また猫の位置を絞り込んでそばに近付いても、ちょっとした物陰に隠れていたり、クルマの下にいたりするとなかなか見つからない。猫の習性を理解して隠れていそうなところを推測できるかどうかが決め手になる。

 ねこもには猫探しに特化したサービスだが、この開発で培った技術やノウハウをほかの用途に展開することも考えている。具体的には明かせないが、屋外で物や人間などを探すアプリケーションやソリューションへの展開を検討中という。“猫から生まれた”新しいアプリケーションに期待したい。

(文/高橋 健太郎=日経コンピュータ)