VAIOファンにとって待ちに待ったSIMフリースマホ「VAIO Phone Biz」は、はたして満足できるものだったのか? 同じくVAIOファンであるライターのジャイアン鈴木氏が検証した。

 VAIOが出した「VAIO Phone Biz」は2016年3月24日に発表、4月22日に販売が開始されたSIMフリースマホだ。日本通信と協業して2015年3月に発売された「VAIO Phone」とは異なり、こちらはVAIO単独で発売する初めてのスマホとなる。

 また以前のVAIO PhoneはAndroid OSを搭載していたが、VAIO Phone BizではWindows 10のモバイル版OS「Windows 10 Mobile」を採用している。

 これまで数十台以上VAIO PCを使い続けてきた筆者自身を含めた「VAIOファン」にとって待望の「VAIO謹製スマホ」であり、アルミニウム合金削り出しのボディーは高い質感を実現している。だが、最初にお断りしておくとWindows 10 MobileをOSとして採用している時点で万人向けの端末ではない。

「VAIO Phone Biz」。実売価格は5万8000円前後
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ボディー背面にはレーザーエッチングで立体的にVAIOロゴが彫り込まれている
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ボディーはアルミニウム合金の塊から削り出して、仕上げにブラスト加工が施されている
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 市場調査会社のKantar Worldpanelの調査結果によれば、日本における2016年第1四半期のスマホ用OSのシェアは、Androidが51.7%、iOSが56.8%なのに対して、Windowsは0.5%。OSのシェアに応じて、現時点ではまだまだアプリが少ないのだ。

 LINEやTwitter、Facebook、InstagramなどのメジャーなSNSアプリはWindows 10 Mobile用も用意されているが、「Hulu」「dTV」などの動画配信サービスや、雑誌配信サービス「dマガジン」などのアプリは提供されていない。また、電子書籍リーダー「Amazon Kindle」はリリースされているが、「Amazon.co.jp」ではなく「Amazon.com」のみの対応となっており、日本で流通している電子書籍を読むことはできない。

 しかしVAIO PCを踏襲したスマートなデザインは魅力的だし、海外で製造しているものの、VAIO安曇野工場で全数検査されているので製品のクオリティーは担保されている。またWindows 10 Mobileは今夏に大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」が予定されており、ユーザーインターフェースの変更や絵文字の追加など、さまざまな機能強化が実施される。

 今回の実機レビュー記事では、2週間ほどVAIO Phone Bizを使った感触や、AndroidやiOS端末との比較を交えつつ、「VAIOフォン」の特徴や実際の使い勝手をお伝えしたいと思う。