どの格安SIMが速かった?

 では、一番速かったのはどの格安SIMなのだろう。速度測定アプリで計測した9時台、12時台、18時台の下り通信速度の平均値を算出し、上位3つの格安SIMをピックアップしてみよう。

総合順位ランキング・ベスト3
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総合順位ランキング・8社の下り平均速度グラフ
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 速度測定アプリの結果をもとにした8社全体の下り平均速度は、8.18Mbpsだった。8社とも苦戦していた前回3月の6.88Mbpsに対して、若干持ち直している様子がうかがえる。

 驚異的なのは、今回もトップとなったLINEモバイルだ。2016年9月のサービス開始から8カ月が経ち、当初の100Mbps近い速度はさすがに得られなくなったものの、今回も速度測定アプリの下り平均速度は18.64Mbps、YouTube再生時の下り平均速度は15.21Mbpsを記録している。

 快適な通信速度を維持している点についてLINEモバイルの担当者に尋ねたところ、「コミュニケーションの実用に即した通信品質を提供できるよう、通信帯域の状況を常時確認し、毎月複数回の増強を行っている」との回答を得た。

 春以降はCMの放映や即日受け渡しカウンターの設置などもあり、若年層を中心に契約数も順調に増えているというが、こうしたユーザーの増加に対応した設備増強が行われているようだ。

 2位は下り平均速度が9.05Mbpsを記録したFREETEL SIMだ。ただ、YouTube再生時の下り平均速度は2.55Mbpsと極端に遅くなってしまっており、12時台や18時台には再生が途切れることもあった。前回テストと同様に実用面での厳しさが課題と言えそうだ。

 3位は楽天モバイルで、下り平均速度は前回よりも若干速い7.63Mbpsとなった。YouTube再生時の下り平均速度は7.77Mbpsで、18時台は途切れることなく再生できていた。

 日経トレンディネットでは、今後も定期的に通信速度をチェックし、格安SIMサービスの実態を明らかにしていきたい。

(文/松村武宏)