全体に精細さが増し、m15からの画質向上は明らか

 画質向上がどれほどのものか、m15とSで静止画を撮影してみた。パソコン用のアプリケーション「RICOH THETA」を使って撮影した画像を取り込んだあと、theta360.comのギャラリーにアップロードしたものを表示している。m15では3584×1792ドットだったのに対し、Sでは5376×2688ドットと、解像度は約33%向上した。写真を拡大して見ると、数字以上に精細感が向上したことが分かる。

▼THETA Sで撮影


▼THETA m15で撮影

THETA m15 Sample - Spherical Image - RICOH THETA

▼THETA Sで撮影
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▼THETA m15で撮影
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上2つの大きな全天球画像は、背後の木々の部分を拡大して見ると解像度の違いがよく分かる。下2つは、全天球画像で出力する前の状態の画像。合成処理前は、このように展開した状態になっている

 次に動画を撮影してみた。両者を比べてみると、解像度の差がよく分かる。カメラの構造上、不要な光を遮るフードが装着できないため、日光側のレンズで撮影した部分には白くハレーションが起きたり、赤いレンズフレアなどが映り込んでいるのが確認できた。直射日光下での撮影では、このような画質劣化は避けられない点に注意したほうがよさそうだ。撮影時には気付かなかった鳥の鳴き声が入っていたりと、マイク感度が意外と高かったのは好印象だ。

▼THETA Sで撮影

THETA S Movie sample - Spherical Image - RICOH THETA

▼THETA m15で撮影

THETA m15 Movie sample(MOV→MP4へ変換) - Spherical Image - RICOH THETA

 撮影モードはフルオート以外に、シャッター優先、ISO優先、マニュアルが選択できる。ISO感度こそISO100~1600といまどきのカメラにしては控えめだが、ホワイトバランス変更や露出補正に対応するほか、マニュアルモードではシャッター速度が1/6400~60秒まで選べるのは注目だ。60秒までの長時間露光に対応したことで、天体写真の撮影にも挑戦できる。ISO1600で1秒のシャッター速度で撮影したところ、空に月が輝いているが、なんとか天体写真っぽい絵柄にはなった。

▼THETA Sで撮影

ISO1600 シャッター速度:1秒 - Spherical Image - RICOH THETA

フルオートでも露出補正に対応するのは良心的。ノイズ低減機能も備える
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マニュアル露出モードでは、1/6400秒の高速シャッターから60秒の長時間露光まで対応する
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