デジカメ、個性派の高性能ミラーレスが売れている

 苦戦が続いてきたデジカメは、ミラーレス一眼の販売台数が2016年12月から前年同月比で2~12%の上昇に転じているのが注目される。同時期に平均単価は13~27%も上昇しており、価格の高い高性能モデルがよく売れていることが分かる。

レンズ交換式デジカメは、2016年秋ぐらいからミラーレス一眼が好調に売れてきている。単価も上昇しており、高価格帯の高性能モデルがしっかり売れていることが分かる
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 実際、ミラーレス一眼は機能やデザインでオンリーワンの個性を持つ高性能モデルが相次いで登場しており、写真ファンから高い注目を集めている。AE/AF追従で秒18コマという速写性能を備えたオリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」(ボディー単体モデルの実売価格は21万5000円前後)や、過去1秒にさかのぼって撮れる動画切り出し機能「6Kフォト」を備えたパナソニックの「LUMIX DC-GH5」(同24万円前後)、一眼レフ並みの速写性能を備えつつクラシックカメラ風のしゃれた小型軽量ボディーに仕上げた富士フイルムの「FUJIFILM X-T20」(同10万円前後)などがそうだ。それぞれの特徴的な機能が評価され、高価格ながら購買に結びついているとみられる。

オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」
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パナソニックの「LUMIX DC-GH5」
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 メーカー別のシェアでは、これまでミラーレスでは存在感を示せていなかったキヤノンが上昇し、ソニー(シェア21.1%)に迫る20.5%のシェアを獲得しているのが分かる。2016年11月に登場した「EOS M5」(EF-M15-45 IS STM レンズキットの実売価格は11万5000円前後)は、シリーズで初めて電子ビューファインダーを内蔵した一眼レフスタイルの高性能モデル。一眼レフの上位機種と同じデュアルピクセルCMOS AFを搭載し、従来モデルの課題だったオートフォーカス性能や速写性能を改善したことが好まれたとみられる。

ミラーレス一眼の販売台数シェア(左)。1位のオリンパスがシェア28.6%と独走を続けるなか、2位グループをソニー(21.1%)とキヤノン(20.5%)が激しく争う状況となっている
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一眼レフ似のスタイルを採用するキヤノンの「EOS M5」。「いままでのミラーレスに、満足しているか?」の挑戦的なキャッチコピーが話題になった
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 かたや、デジタル一眼レフは反転の兆しが見えていない。ここ2~3年、高画素化以外の目立った進化に欠け、それが買い替えや買い増しの喚起につながらないためとみられる。