日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とコナミデジタルエンタテインメント(コナミ)は2019年3月1日、スマホ向けサッカーゲーム『ウイニングイレブン 2019』(ウイイレ2019)を使ったeスポーツ大会「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」を開催すると発表した。3月7日からエントリーを開始し、7月に本大会を行う。

日本プロサッカーリーグの村井満チェアマン(左)とコナミデジタルエンタテインメントの早川英樹社長
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 Jリーグがeスポーツに参入したのは2018年から。米エレクトロニック・アーツのサッカーゲーム『FIFA 18』を使った大会「明治安田生命eJ.LEAGUE」を4月に開催し、国際大会への出場権を懸けてプロを含む強豪選手が対決した。

 一方、今回のeJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズンは初心者から上級者まで、4歳以上なら参加できるオープンな大会(ただし、日本在住、日本語でコミュニケーションができることが条件)となった。使用するのもPlayStation4版ではなく、スマホ版。広く出場者を募る。

 その狙いをコナミの早川英樹社長は、「国を背負って戦う大会やプロを目指す大会もあるが、今回の大会ではサッカーファンのすそ野を広げたい」と説明。Jリーグの村井満チェアマンも「リアルなサッカーでも代表が出る世界大会もあれば国内リーグもある。eスポーツでもいろいろな形でサッカーに親しんでもらいたい」とした。

 キャッチコピーに「選手はJクラブの全サポーター。」とあるように、Jリーグのクラブ対抗戦の色が強いのも特徴だ。出場希望者はエントリーする際に、J1・J2の全40クラブから自分が好きなクラブを登録する。おのおのオンライン予選を戦い、対戦成績上位者がクラブ代表選考会へ進出。クラブ代表選考会では、登録したクラブごとに「15歳以下(U15)」「18歳以下(U18)」「全年齢(フル)」の年齢別に3選手を選抜し、それら選手を1つのチームとしてクラブ対抗の本大会を戦う。

eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズンのスケジュール
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 賞金総額は1500万円。成績順位に応じて配布されるが、賞金を受け取るのは、選手個人ではなくJリーグの各クラブだ。クラブは、賞金をリアルな競技場の整備や選手の強化、サポーターとの交流などに使用できるという。Jリーグのサポーターが、応援するクラブのためにeスポーツで戦う大会といえるだろう。

 リアルなJリーグは2月22日に開幕したばかり。Jリーグ、コナミの両社としては、同時期にeJリーグを開催することで、双方を相乗効果で盛り上げたい考えだ。村井チェアマンは、「eスポーツを通じてサッカーの面白さに改めて気づいてもらいたい」と語った。

(文/平野亜矢=日経クロストレンド)