結局ドコモより格安SIMのほうがお得?

 1980円という安さをアピールするドコモだが、単純にコストを比較してみれば、イオンモバイルや楽天モバイルといった格安SIMのほうが1回線当たりの月額料金は数百円安い。

 ただ、ドコモから格安SIMに乗り換えたほうがお得になるかといえば、必ずしもそうとは言い切れない。親回線のドコモ歴が15年以上など適用されるための条件は厳しいものの、1人当たり1980円という月額料金は大手携帯電話会社としてはやはり安く、コストを比較した2社との330円から750円程度という価格差は大きくない。

 これまで幾度も述べてきたように、格安SIMにはデメリットも多い。平日12時台や夕方以降といった通信需要が高まる時間帯には通信速度が遅くなるし、キャリアメールをはじめとした大手携帯電話会社独自のサービスが利用できない。サポートもWebが中心で、実店舗を用意している格安SIMは少ない。

 とことん通信コストを抑えたいということであれば、家族全員で格安SIMに乗り換えることで、スマホの月額料金を抑えられる。しかし、通信品質、サービス、サポートといった総合力を重視するのであれば、有料オプション程度の差額で利用できるドコモのシェアパックを選ぶことで、安心してスマホを使い続けられるはずだ。

(文/松村武宏)