子供たちの反応がとても可愛いかったです

相原結さん(ホルン)
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 とても楽しいコンサートになりました。今回は、小さな子供が泣かないように客席を暗くしなかったので、お客さんの反応がよく分かりました。「ふくまろ」の指揮に合わせて、子供が指揮をしたり、子供たちが目の前まで来たりして、とても可愛いかったです。

 演奏が終わって記念撮影の場所に、2歳ぐらいの小さな女の子を連れたお母さんが来られて、「演奏を聴いてこの子がホルンをやりたいと言ってます」と伝えてくれました。本人も「うん」と言ってくれました。すごく嬉しかったです。

 電車の中、病院の待合室など、子供が大人から「静かにしなさい」「ちゃんと座りなさい」と怒られる場所がいっぱいあります。その一つに演奏会がならないといいなと感じていました。今回、自由に楽しめる場所として、子供たちにコンサートが記憶されたとしたら、いいなあと思います。

 もっと準備期間があれば、その場で思いついたことを臨機応変に「ふくまろ」に検索してもらうなども出来たかなと思います。次回は夏に、自衛隊の音楽隊時代に過ごした北海道の帯広でコンサートを開催したいと考えています。このタイミングで「ふくまろ」がこんなことをすると面白いんじゃないかとか、「ふくまろ」がこんなことが出来るからこういう風にやってみたらどうだろうとか、富士通の皆さんのご意見をいただきながら、じっくりと演出や構成を考えていけると、もっと面白いコンサートになるのではないでしょうか。

 今回のコンサートを体験して、私たちの演奏が速くなると音が速くなるなど、AIが演奏に合わせてくれるようになると、素晴らしいなと感じました。(談)。

「ふくまろ」がコンサートをアシストしてくれました

上塚恵理さん(フルート)
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 お客様の笑顔と反応が、ステージからよく見えました。皆さんが、楽しんでくれていて本当に良かったです。

 コンサートでは、あえて子供たちに静かにしてもらわないようにしました。会場で配ったマラカスも、好きな時に振ってもらいました。その分、演奏の時にお子さんの注意を引きつけられるように、プログラムの構成やしゃべり方を工夫する必要がありました。当日は、会場でざわざわしていた小さなお子さんが、「ふくまろ」が出てきた瞬間に集中してくれて、すごく助かりました。「ふくまろ」に本当にアシストしていただきました。

 私のフルート教室の生徒さんが、お子さんを連れて会場に来てくれました。お子さんは、マラカスを演奏中にずっと振っていたそうです。コンサートが進むにつれて、マラカスの音が曲に合ってきたらしく、短い時間で音感教育の効果があったと聞いて、嬉しかったです。最後の「おもちゃのチャチャチャ」では、会場のマラカスの音が、演奏ととてもそろっていました。

 コンサートの準備では、どのポイントでどのように「ふくまろ」に協力してもらうかを考えるのに苦労しました。より効果的に、楽しく見てもらうためのタイミングなども工夫しました。

 一回やってみて、客層や雰囲気がよく分かりました。次は、もっと楽しんでもらえるように、トークなどをブラッシュアップできると思います。今回は、幅広い客層の方に来ていただきました。未就学児や小学生など、あえて限定した年齢層に向けて開催してみるのも面白そうです。(談)

「生のオーケストラ」らしい、素晴らしい演奏だった

作・編曲家 大西由峰 氏
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 今回のコンサートでは、コンピューターを利用してオーケストラの音源を作成しました。例えば、コンサートで使ったモーツアルトの「ホルン協奏曲」の場合、バイオリン1、バイオリン2、ビオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、ファゴットの7種類の楽器の演奏で構成しました。この中のバイオリン1は、「スラー」の音や「スタッカート」の音など6種類の音で作りました。それぞれの楽器について、こうして音を作り上げるので、曲全体では80ぐらいの音を使います。

 曲の作成では、「生」で演奏しているように表現するのに苦労しました。実際の演奏では、人によって拍がずれます。そこで、今回は全パートについて、人間らしさを出すために拍を揺らして曲を作りました。楽譜通りではない部分もあり、演奏するお二人は苦労したと思います。本番では、お二人が音に合わせた素晴らしい演奏をされていました。とても「生」らしくなっていました。フルートの高音がオーケストラの音になじまないのではと懸念しましたが、バランスのよい演奏になっていました。

 クラシック演奏での今回のような試みは初めてではないかと思います。今後、コンサート会場にコンピューターを持ち込んで指揮に合わせて演奏するなどが出来るようになれば、人の演奏とコンピューターとの融合がもっと進むのではないでしょうか。(談)