SIMフリースマホも「ハイエンド化」しているが……

 ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)全体を評価すると、オーソドックスなハイエンドスマホとなっている。通常スペックを超える高い性能を持っており、購入して性能に不満を持つことはないだろう。

 これまでSIMフリースマホといえば、3万円以下の低価格製品がほとんどだった。だが、2016年から本機種をはじめ、ファーウェイのP9やMate 9のような高価格帯の製品が登場し、売れる市場が存在することが見えてきた。今後、他社からも日本で販売されていないハイエンドスマホや高級スマホの投入も期待できそうだ。

 しかし、ZenFone 3 Deluxe (ZS570KL)のようなハイエンドスマホが今後も売れ続けるためには、高性能を生かしたアプリや機能が必要になる。現在のスマホ向けアプリの多くは、低価格帯のスマホでも動くことを前提に設計されており、いくら高性能なCPUを搭載しても性能を発揮するシーンが少ないからだ。

 そこで期待されるのは、Android 7.0へのアップデートだ。7.0ではマルチウィンドー操作のほか、一部ハイエンド端末ではグーグルのVR(バーチャル・リアリティー)機能「Daydream」に対応する。VRは高いCPUやグラフィック性能が必要となるだけに、対応すればZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)の真価を発揮する場となる。

 だが実際にDaydreamに対応するかは、まだ不透明だ。ASUSは海外でZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)を発表した際に対応を予告したが、今のところ明確な続報がない。日本の広報担当者からはAndroid 7.0への対応予定はあるとのことだが、Daydream対応の確認はとれなかった。

 これだけのハイエンド端末だけに、できれば早いうちにDaydream対応があるのか発表を期待したいところだ。

Daydreamは、Android 7.0搭載ハイエンドスマートフォン向けに提供されるVR機能。ゴーグルとコントローラーを使って楽しめる
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(文/島 徹)