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 注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、「VAIO A12」。膝上でも使いやすいフラップ機構を備え、本体だけなら607gと軽いWindowsタブレットだ。

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VAIO「VAIO A12 VJA12190111B」
実勢価格/20万7800円(税別)
サイズ・重さ/幅305.5×高さ21×奥行き211.9mm(キーボード装着時)・1099g(タブレット部は607g)
画面サイズ/12.5型(1920×1080ドット)
CPU/Core i5-8200Y(1.3GHz)
メモリー/8GB
SSD/256GB
バッテリー駆動/約8時間
発売日/2018年11月22日

キーボードを接続した状態で液晶部分を開くと「フラップ」が後方にせり出すので(写真右)、液晶部を大きく開いても後ろに倒れない。タブレット部のUSB端子はType-Cのみ
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 「VAIO A12」は、ノートパソコンとしての使い勝手と軽さの両立を狙った、2in1タイプのWindowsタブレットだ。

 例えば、日本マイクロソフトの「Surface」シリーズのように、開閉式スタンドで本体を立てるタイプは、膝上で不安定になりやすい。また通常のキーボードを脱着するタイプは、バランスを保つために重くなりがちだ。

 これをVAIO A12は、「開発に2年かけた」(VAIO)という、「フラップ」で解決した。キーボードを装着した状態で液晶画面を開くと、ヒンジ部分のフラップが後方にせり出して重量バランスを保つ。実際に膝の上で使ってみると、通常のノートパソコン並みに安定して入力できた。この機構により、キーボードに角度が付いて入力しやすくなるのもメリットだ。

キーボードからタブレットを取り外すスイッチが内側と外側の両方にあり、閉じた状態でもすぐタブレットを取り外せる
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 画面は12.5型で、タブレット部の重さは607g。12.3型のSurface Pro 6(同770g)よりも軽い。キーボード装着時は1099gで、Surface Pro 6(同1080g)とほぼ同じになる。

 気になったのは、画面の縦横比が16対9と、Surfaceなどより横長なこと。さらに画面下側の縁(ベゼル)だけがかなり幅広く、タブレット単体で使ったときにデザイン的に違和感があった。

 一方、キーボード装着時にUSB端子が4つ使えるなど、拡張性は十分。パソコンとしての使い勝手を重視する人に向いた製品だ。

液晶はタッチ操作に対応する他、筆圧や傾きも検知する別売りのペン(実勢価格7980円・税別)による入力が可能
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ヒット予報
 競合で仕様が似たSurface Pro 6(256GB、Intel Core i5、8GB RAM)はキーボード付きで税別16万円弱であり、VAIO A12のコスパは高くない。軽さや拡張性、完成度の高さなどをきちんと訴求できるかどうかが鍵になる。

(文/日経トレンディ編集部)

※日経トレンディ 2019年1月号の記事を再構成