スマートフォン(スマホ)の相棒として、音楽リスニング時に煩わしいケーブルに悩まされることがない“完全ワイヤレス”のイヤホン。先駆者であるアップルのAirPodsの登場から2年以上が経過し、ソニー、ボーズをはじめとする国内外のブランドから100以上の製品が登場している。2019年に入った今、完全ワイヤレスイヤホンを選びで注目すべき最新トレンドを解説しよう。

Qualcomm社の最新チップで音切れが劇的に改善

 2019年、最大の注目ポイントはワイヤレス接続の安定性向上だ。2019年モデルの多くでQualcomm社の最新ワイヤレスチップ「QCC3026」の採用が進み、無線接続の安定性が大幅に向上する。また、対応機種がCPUに同社のSnapdragon 845シリーズを搭載した一部スマホに限定されるが、左右のイヤホンがそれぞれにスマホと接続する新方式「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」も利用可能になる。

最新チップ「QCC3026」搭載の国内第1弾となったAVIOT「TE-D01b」(実売価格1万6000円前後)
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接続性を大幅に改善する「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」(TE-D01b製品紹介ページより)
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 「QCC3026」採用の完全ワイヤレスイヤホンは、2018年11月末に発売されたAVIOT「TE-D01b」が国内最速となったが、以降NUARLの「NT01AX」(2018年12月発売)、ZERO AUDIOの「TWZ-1000」(2019年1月発売予定)と、先進的なブランドによる対応製品の発売が続いている。いずれも価格は2万円以下とミドルの価格帯から普及が始まっていくようだ。

NUARL「NT01AX」(実売価格1万9440円前後)
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ZERO AUDIOの「TWZ-1000」(想定実売価格1万6700円前後)
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 従来、左右のイヤホンの接続性を改善する技術には“NFMI”(近距離磁気誘導)があったが、対応モデルは3万円以上の高級モデルに限られていた。2019年は、2万円以下とミドル価格帯の完全ワイヤレスでも音切れのないリスニングが常識となっていくだろう。