エクステンドモードはPRO TREKらしい正統進化

 そのほかの主な進化ポイントである「エクステンドモード」は、登山での電力マネジメントを踏まえた新規搭載のモード。利用できる機能をオフラインのカラー地図の表示とGPSによる位置情報記録に絞り、通常利用はモノクロ表示に限定することで、1回の充電での最大利用時間を3日間(1日8時間利用した場合)に伸ばせるのが最大の魅力だ。

 ただ、筆者は日帰り登山さえほとんど行ったことがないぐらいのインドア派。そのため、この新機能は「使う可能性がほとんどない」というのが正直な感想だ。しかし、モノクロ画面で高度や経過時間を表示してくれるようになったこともあって、登山者にとってはとても便利で役立つ機能であることは間違いない。そういった意味では、エクステンドモードはPRO TREK Smartシリーズらしい正統進化の新機能といえるだろう。

エクステンドモードのモノクロ画面(左)と地図画面(右)。モノクロ画面では上段に経過時間、下段に高度、■マークでバッテリー残量を表示する。側面のボタンで地図の表示や操作ができるので、手袋をしていても問題ない
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明るさの自動調整も加わってバッテリー効率がアップ

 そのほか、意外と役に立ちそうな改善点を紹介しよう。

 ひとつは、画面設定の明るさ調整に「自動」が追加されたこと。これはスマホでもおなじみの便利機能で、「自動」に設定しておくと、自分で調整しなくても日光の当たるような明るい場所では輝度を上げ、夜や室内などの暗い場所では輝度を下げてくれる。これにより、明るい場所では画面を見やすくし、暗い場所ではバッテリーの消費を抑えてくれるメリットがある。

 画面の明るさ関連では、電源ボタンを3回押すと最も明るい設定「5」以上の明るさで5秒間光るブースト機能も追加された。直射日光で画面が見づらい場合や、簡易的に懐中電灯の代わりとして使いたいときに重宝するはずだ。

 なお、これは画面の明るさだけでなく有機ELや画面サイズの縮小なども関連していると思われるが、通常使用での1日のバッテリー消費が前モデルよりも1~2割程度抑えられている実感があった。劇的ではないにしても、総合的にバッテリー効率が向上しているのはうれしい部分だ

画面の明るさは「設定」→「画面」→「明るさを調整」で設定。「自動」なら見やすさとバッテリー消費の抑制を簡単に両立できる
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 もうひとつ、かなりピンポイントながら秀逸に感じたのが、ベルト穴の間隔が短くなったこと。この改善で、腕に巻いたときのフィット感を微調整できるようになったのは大きい。その日の体調や服装によって、しっかり装着したいときや緩めに装着したいときがあるだけに、意外と見逃せないメリットだと感じた。

ベルトの穴の間隔を比べてみると、WSD-F20(下)の2つ分に対してWSD-F30(上)では3つ穴が用意されている
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