画面は小さくなっても見やすさはむしろ向上

 次にチェックしたい進化ポイントは、個人的にWSD-F30で最も気に入っている「二層ディスプレイ」だ。カラー画面とモノクロ画面を重ねた二層ディプレイは、初代から続くカシオのスマートウオッチの大きな特徴である。WSD-F30では、まずカラー画面で新たに有機ELを採用し、画面の解像度も前モデルの320×300ピクセルから390×390ピクセルに向上した。

 WSD-F30はコンパクトサイズに生まれ変わったが、実はそれに伴って画面サイズも1.32インチから1.2インチに小さくなっている。そのため、普通に考えれば画面の視認性は落ちていると思いがちだ。しかし、有機ELの高画質と解像度の向上により、WSD-F30ではそのデメリットを感じることがほとんどなかった。

 むしろコントラストがはっきりしているうえ、細かい文字などをより精細に表示してくれるため、全体的な視認性は勝るとも劣らずと感じたほどだ。筆者はスマホに届いたメールをスマートウオッチで簡易的にチェックすることがよくあるので、文字が読みやすくなったことは素直にうれしい。

WSD-F30(左)とWSD-F20(右)でGoogleの「マップ」を表示。WSD-F30は表示できる範囲こそやや狭くなっているものの、建物名や路線名はよりくっきりしていて読みやすい
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新しいモノクロ画面は思わず使いたくなるカッコ良さ

 一方、モノクロ画面はレイアウトを一新し、「アウトドアスタイル」と「日常スタイル」の2種類が選べるようになった。そもそもモノクロ画面は、「日光の当たる場所での視認性に優れている」「バッテリー消費が抑えられる」といったメリットがある。しかし、前モデルのモノクロ画面では時刻と曜日と日付しか表示できず、デザインもシンプルだったため、筆者はいろいろな情報を表示でき、デザインのバリエーションも豊富なカラー画面のウオッチフェイス以外を利用することはほとんどなかった。

 ところが、WSD-F30ではデザインが新しくなり、「アウトドアスタイル」では気圧、高度、方角、そして「日常スタイル」では歩数とバッテリー残量の表示が可能になった。見た目もかなりカッコ良くなり、全体的な雰囲気は「よりカシオのデジタル時計に近づいた」印象で、WSD-F30ならモノクロ画面も使いたくなると感じた。

「アウトドアスタイル」(左)では、中央に時刻、上段に気圧、下段に高度を表示し、ベゼル周りの■マークが方位を示している(■■■が北)。「日常スタイル」(右)では、中央に時刻、上段に曜日+日付、下段に歩数を表示し、ベゼル周りに並ぶ■マークでバッテリー残量を示している
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